9314_洗面室脇の2帖のスペースを、典型的なお座敷トイレに
両足を開いた姿勢で背もたれに寄り掛かり、長い時間座っていられるお座敷トイレ(高床トイレ)です。洗面室の中から出入りするこの2帖のスペースを、車いすユーザー専用のトイレとして利用します。他の家族さんは、もうひとつのトイレを利用します。
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便器の座面の高さが車いすの座面の高さよりも低かったので、便器をかさ上げしておきました。移乗台は樹脂パイプフレーム製で、4組に分割したものを設置します。便器を取り囲むような造り付け移乗台もありますが、メンテナンスがしにくく、高さ調整がしにくくなってしまいます。
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移乗台の欠き込みは、車いすのフレームがぶつからないようにするためです。両足を移乗台に載せて車いすを前進させ、座面を台に付けるとオシリも台に載せ、さらに前進していきます。
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トイレ全面を移乗台で高床にしました。服を着ていても移動しやすいように、移乗台の仕上げはビニールクッションにしました。長時間いてもいいように、エアコンを取り付け快適な室温を保ちます。
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背もたれを取り付け、寄り掛かれるようにしました。移乗台面とやわらか便座の高さが同じになっています。本来は、やわらか便座の高さを 1cmほど高くしておくのですが、移乗台の高さが当初予定していた、46cmから47cmになってしまったからです。
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服や下着の脱ぎ着のためには、身体を左右に動かす必要があります。そのための手すりと、身体を倒すための便器脇のスペースです。
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トイレから、洗面室の奥の対面の浴室を眺めます。浴室にも樹脂パイプフレーム製の入浴台を設置し、高床になっています。一直線に向かいあうので、浴室との行き来しやすいはずです。
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洗面室の洗面台の隣りには、多目的に利用できるマルチシンクがあります。マルチシンクの高さは、通常より低い 60cmにしました。この高さは車いすでの膝の高さで、尿捨てがしやすい高さです。
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