投資
投資とは?
お金でお金を生み出す行為。主に、誰かが得をすると必ず誰かが損をするもの(全体の総和がゼロなのでゼロサムゲームという)と、無から価値を生み出したり等でゼロサムにならないもの(プラスサムゲームという)の2つがある。
投資では評価を利回りという概念で表現する。
プラスサムゲームでは、投資した額に対してインカムゲイン(配当や利子、優待)が一定期間で何%貰えるか・貰えたかを表したもの。
ゼロサム系の投資では、最初の投資額遺体してどれぐらいのキャピタルゲイン(売買損益)が手に入ったかで評価をする。
キャピタルゲインとインカムゲインを合わせて利回りと言う時もある。
年単位での利回りを年利回り、月単位を月利回りと言う。(まあ割合なので数学的にはそんなに変わらない)
株式投資では平均利回りが5%ぐらいだと言われている。また知識が有る慣れた人だと10%に届くとも言われている。
株の神様と言われていて長者番付に乗っているウォーレンバフェット氏の利回りが20%。つまりそれ以上儲かると謳っている情報商材は100%詐欺かリスクが物凄く大きいかのどちらかと言える。まあだいたい前者だけど。
投資は利回りだけではなくて時間も味方につける必要がある。
ローリスクローリターンな投資でも、長い時間をかけて複利投資(投資の利益を更に投資に回すこと)することで大きな利益となる。
指数関数を信じろ。
複利投資ではない投資(つまり投資の利益を投資に回さない)を単利投資という。
利回りから投資の回収期間(投資した額と同額儲けるのにはどれぐらいの期間がかかるか。つまり資産を倍にするのにはどれぐらいの期間がかかるか)のざっくりとした計算方法がある。
72の法則というのがあり、これは年利回りn%のモノに複利投資し続けると「72÷n」年で回収できる、というもの。例えば年利6%なら72/6=12で12年間。 100の法則というのもあり、これは単利の場合の時間が求まる。年利回り6%なら100/6=16.66…となるので約17年。
指数関数を信じろ(大事なことなので2回言った)。
当たり前であるが、常に勉強し続けないと負ける。株、特に売買益を狙った株取引はギャンブル(運ゲームや統計ゲーム)とは違うので、パチンコのハンドルみたいに感覚で投資をするとカモになる。
超短期(日単位、分単位)の株価は完全に人間の思惑や細かな意思によって左右されるが、短期・中期・長期(月単位、半年単位、年単位)の株価はその企業の業績によって変わる。
株式取引をするときは業績を必ず見ること。企業利益が配当金になり、配当金と株主総会出席権が株を買う人間の動機となり、供給と需要が株の価格を決定するため、これらは表裏一体。
企業や分野が人気でも、利益が上がらなければ株は値上がりしない。
債権でも外貨ではまた別の話になるが、基本は変わらない。
20代の内は自分に投資をしろ、とよく言う。
これは、100万円を株や外貨取引や債権につぎ込むより、その100万円でビジネス書や仕事に必要な道具(パソコンとか)などを買って自分の能力を上げ給料を上げたほうが、投資よりリターンが大きいということ。
これは真なので、良い椅子と良いパソコンと技術書を買おう。
だからといって株式をしていけないわけではないので、時間(複利効果)を味方につけるためにも少額から投資の勉強・売買はしたほうがいい。
自分の稼いだ金が元手になるので労働収益はある程度の段階まで必要になる。投資だけで生きていくぐらいになるには原資が1000万円以上は必要。不労所得で楽して稼ぐと思うのは間違いで、勉強や労働をする対象が雇用先企業から投資に変わるだけとも言える。
ESBIという考え方がある。
自分の資産を形成するための順番の話。
労働者(employee)→自営業(self exmployee)→事業主(business owner)→投資家(invester)という順番。
労働者としてお金を稼ぎ、次にフリーランスなどの自営業でお金を稼ぎ、次は人を雇って企業を運用しお金を稼ぎ、最後には投資をしてお金を稼ぐという考え方。
前者は労働時間をお金にしているが、後者は自分の知識と資産がお金を稼ぐという意味で、前者より収益性が高い。
また後になるほど生活のうち稼ぐために必要となる束縛時間も減っていく。もちろんリスクもある程度増えるが。
よくある外貨積立式の保険は殆どが売買時に高額な手数料を取られることがある。保険と投資は別なので、一緒にまとめてはいけない。保険は掛け捨てでいい。
自分の時間に投資をするという意味で、時短家電を買う人がいる。が、労働時間外の自分の時間には他者からの価値がつかないので、フリーランスや時間給の人がその家事負担が減った時間に働いたり、もしくはサラリーマンでも勉強をするのでなければ、その時間は収益性を産まず、意味がない。なので投資とは言えない。
自分で自分の自由な時間が買いたければ買えばいい。
r>gという話がある。
rは投資収益で、gが労働収益。同じ時間投資・労働しても、r>gな限り投資収益層(富裕層)と労働収益層(中・低取得層)の経済格差は埋まらないことになる。
今の世界はr>gと言われている。国が税金を使って富の再分配をしてなお、そういう状態。
投資資産について。
自分の総資産のうち、どれくらいを投資に割り当てるかの話がある。これは人によって本当に様々で、8割当てている人もいれば3割しか投資に当てていない人もいる。
大事なのは、自分の生活費や必要なお金がどれぐらいかで、それを資産から引いたらどれぐらい残るかという話。
まず生活費、それと緊急に使うお金、そして貯蓄を引いて、残りを投資額に当てるべき。
働ける年齢であれば、毎月定期的に生活費は入ってくるので、ある程度資産から出ていくお金を減らせて、その分投資に回せる。
事実から言うと、日本人で投資をしている人の資産のうち投資額の割合は平均40%ぐらいと言われているので多少参考にしてもいいかも。
投資先の組み合わせの比率をポートフォリオという。
安全に分散投資するなら、国内株25% 国内債25% 海外株25% 海外債25%というのが有名
ちなみに年金機構のポートフォリオは完全にこれと同じ
ここから、株を増やすとハイリスクハイリターン、債権を増やすとローリスクローリターンになる。
ある程度若ければ、国内国外株式で70%、債権で10%、先進国に10%、短期・ハイリスク投資に10%などの内訳もある。
複利投資としていると定期的に割合が変わっていくので、増えた分を減らし少ないところに割り当てるのがリバランス。これをせずに放置しておくと割合がハイリターンな商品に埋められハイリスクになっていってしまう。
インデックス投資とアクティブ投資の2種類がある。
インデックス投資は、インデックス(指数)に連動した成績を出すことを目的とする。つまり、指数が高いときには大きく利益を出し、指数が低いときには少ない利益を出す。買う株はアルゴリズム的に(人間が見てわかる計算的に)一位に決まる。これを代行するファンドをインデックスファンドとも言う。
方法としては、インデックスを構成する商品を少しづつ分散購入することになる。
アクティブ投資は、指数を上回る利益を出すことを目的とする。その分リスクが高いので指数を下回る可能性もインデックス投資より高い。人間(最近だと機械学習?)が選定・売買するためコストが高い。
株を選定するので、インデックス投資より大きな損失を被ることが少ないと言われている。
これを代行するファンドをアクティブファンドと言う。
投資の種類(金融商品の種類)
外貨(Foriegn eXchange, FX)
ドルや円の価格差を用いて利益をる。ゼロサムゲーム。
仮想通貨
外貨の仮想通貨版。
債権
団体に金を貸して、その返済時に利子を貰い利益を得る。
国債
日本政府が発行している債権
地方債
地方自治体が発行する債権。
大学債
大学が発行する債権。今の所東京大学のみ。
株式
企業が発行する株式の価格差を用いて利益を得る、ゼロサムゲーム。
もしくはその配当金を用いて利益を得る。プラスサムゲーム。
特定の株の集合に対して、株の配当を時価総額ごとの割合にかけた合計を指数と呼ぶ。
配当金が増えれば指数は上がり、減れば下がる。
指数によって計算式が微妙に違うので、指数同士を比較することはできない。
ただ同じ指数を過去と比べることはできる。
先物取引(future contract)
将来の株の値段を取引するもの。例えば株を持つ売り手円を持つ買い手が「一週間後にA者の株をX円で取引する」権利に合意すると取引成立となる。
ギャンブルに近い。
本来は、米や食べ物を売りたいが将来の価格や不作がわからないときに、リスクヘッジ(リスク低減)のために今の価格で取引を成立させる目的があった。
将来的に損をする可能性もあり特をする可能性もあるが、現時点では得も損もしないという意味で、リスクを減らせる。
将来的に値上がりしそうなもの、値下がりしそうなものを前もって購入・売却契約しておくことで、差額の利益を得るためにも使える。これが投資での利用方法。
将来的にお金か現物を持っていればいいので、購入時点に全額持っている必要はない。なので、証拠金というお金を用意し、その数倍まで取引ができる。
小さな額で、大きな利益や大きな損失を出しやすい。
最悪の場合借金になる。ただ借金になりそうな場合(将来的に資産が減りそうな場合)は反対売買といって、損をした価格の状態で買った権利を売りに出せる。正確には売りなら買い、買いなら売りの将来の権利を損した今の価格で購入し、決済時に相殺する。
バイナリーオプション
一定時間後(1分ごとか)に金融商品が値上がりするか値下がりするかを賭ける。
ギャンブルだろこれは。
投資信託
株式の取引を専門家に預けて運用してもらう投資。
株を自力で取引しようと思うと、最低1株購入する必要があるが、投資信託では複数人のお金で株を買うため、最低投資金額が株取引より低い。
株式取引より高い手数料がかかる。
ETF(上場投資信託)
投資信託の権利を売買する。つまり、株を複数まとめて運用しその分配を得る権利自体が金融商品として売買できる。
不動産
不動産(家やマンションなどの住居や土地)を売買して、利益を出す。
不動産屋並の知識を得るまで手を出してはいけない。マイホームも。
指数
有名な指数をまとめる。
日本
JPX400: 東証と日本経済新聞が作った、東証一部や二部、JASDAQなどから一部の業績に問題がある株を除いた指数。銘柄が400個なのでJPX400という。 世界
ジャスダック指数: ジャスダックの株価を1991年10月28日を基準の100として計算した指数 ダウ平均株価 : S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社がアメリカのいろいろな株の平均株価を指数としたもの。30銘柄ある。 S&P 500: S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社がアメリカのいろいろな株の総額を指数としたもの。500銘柄あるのでS&P 500。王道 バフェット指数: その国の株価の時価総額をその国のGDPで割って出た割合のこと。
MSCI ACWI: 全世界株。
ブラックロックESG世界株式ファンド: S&P500から軍事関係やタバコの企業を抜いたもの。手数料が高い。
参考:
Wikipediaのいろんなページ