C4Q
Create-for-Quality
The Blue Envelope
有村崚提唱
対義語:C4P
クオリティを目的とした創作を 「クリエイト・フォー・クオリティ(Create-for-Quality/C4Q)」 と呼ぶ。
ここでいう“クオリティ”は、客観的に認識できる結果と置き換えることができる。なぜなら、能動的に向上させようと思ったら、定性的であれ、定量的であれ、巧拙を認識する必要があるからである。スポーツ選手を例にするとわかりやすい。タイムや打率、得点数といった指標で結果の優劣が測定でき、評価される。その優劣から逃げずに向き合い、研鑽を積む──それが C4Q の態度だ。そこまで定量的でなくてもよく、ピアノを習っていて、ソナチネが大体いい感じに弾けるようになってきたとか、前より息を切らさずに10km走れるようになってきたとか、その程度でもかまわない。
要するに、C4Q的態度下では、何らかの指標を持ってして、ある程度は客観的に比較ができるということである。記録を競う競技であれば言わずもがな、そうでなくても、「再生数1億超え!」とか「来場者数1000万人!」といったようなKPIによるベンチマークが比較的容易であるわけであるし、君は英語が得意だから上級クラスに入れてあげましょう、といった使い方ができるわけである。
逆に言えば、結果が出ていない、すなわちクオリティの低いものを、基本的には芳しくない状態とみなすということである。C4Q自体は素晴らしいが、他者の低クオリティ状態に石を投げるようなマインドに陥ることだけがよくない。偏差値が低いやつを劣っているとみなし見下す学歴厨のようにわかりやすいものもあるし、「プロになれないのに競技を続けて何になるんですか」「売れていないアーティスト活動に意味はない。もうそろそろ現実を見ようよ」といったように、低クオリティの活動は意義があまりないとするような考え方も、C4Qイデオロギーを内面化した態度の表れである。
https://blueenvelope.intheblueshirt.com/p/volume1
仕事至上主義的
「プロになれないのに競技を続けて何になるんですか」「売れていないアーティスト活動に意味はない。もうそろそろ現実を見ようよ」といったように、低クオリティの活動は意義があまりないとするような考え方