ストーリーとしての競争戦略とSFプロトタイピングの関係
優れた戦略は、その本質を深く理解し、具体的なアクションと結びつける能力によって成立します。一つ一つのアクションが組織の利益を生む全体像とどのように繋がっているのかを明らかにすることが重要です。それが他者に模倣されにくい「良い戦略」の特徴と言えるでしょう。
この考え方は、SF小説やSFプロトタイピングと共通する面があります。SF小説は、現実とは異なる特異な世界を描き出すジャンルで、その中で織り成す物語の全体像を理解するためには、一つ一つの設定やエピソードがどのように関連し合っているのかを明らかにすることが必要です。読者が物語の世界に没入し、その「満足感」を得るためには、その「つながり」が明確でなければなりません。 一方、SFプロトタイピングとは、未来の技術や社会状況を想定し、その中で具体的な製品やサービスをビジュアル化する手法です。製品が市場で成功するためには、現在の社会状況やユーザーのニーズとどのように結びついているのか、その「つながり」を明確に示すことが求められます。
要するに、「何故利益を得られるのか」「何故それができるのか」「何故その状況になっているのか」「何故そのアクションを取っているのか」といった一連の「なぜ」を明確にすることが、良い戦略、興味深いSF小説、そして成功するSFプロトタイピングに共通する要素であり、それぞれのフィールドで成功を収めるための重要なスキルとなります。 感想
nishio.icon
SFで「すごいアイテム」を単発で出しても面白くならなくて、それに対して色々な「つながり」が必要なのだな
同様にこのプロジェクト自体も、個別のページや小説ではなく、「なぜそれが書かれたか」や「なぜ現在の社会状況につながっているか」を明確にすることが大事なのだろう
Scrapboxは「つながり」を表現する上でうってつけのツール
このページ自体も「経営戦略の話」と「SF小説を作る話」の一見関係なさそうな二つの話の間の「つながり」を表現した実例
そしてChatGPTによってそれが支援されている
副産物