2022/08 oidy
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2022年8月は、ほどよくチャレンジングで、思索をめぐらせる余裕のある、バランスの良い月だったように思う。
目次
起こったこと
やったこと・行ったところ
読んだ/読んでいる本・漫画・観た映画
印象的だった言葉
考えていること・所感
君島大空「19℃」リリース
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銀座の資生堂パーラーに行き、夏らしい穴子のカレーを食べた。
今度はパフェリベンジしたい
下北沢ではしご酒。一杯だけ飲んで出る、というスタイルが新鮮で、良い企画と感じた。
ふたたびマグロマートに行った。お腹をぺこぺこに空かせたコンディションの良い時に行くと、より楽しめる。
ちゃんとした眉サロに初めて行った。少ない労力で眉を整えることができるのは、自信につながる。
前から気になっていた文喫に行くことができた。
アート・哲学・文学・カルチャーなど、さまざまなジャンルの本を自由に読める(ことにより、出会える)空間だった。
とはいえ、本を自由に読めるという点では図書館に近く、ジャケ買いするという点では蔦屋書店などの形式に近いため、独自の価値があるかと言われると疑問はある。
恋人の誕生日に、湘南〜湯河原〜熱海に旅行に行った。
去年と同様、当日はひどい台風で天候には恵まれなかったが。。車で生きて帰ってこられただけでも御の字といえそう。
人生で一番(高価で)美味しい鰻を食べた。カリカリ&ふわふわと食感のバランスがよく、質の良い脂だったためサラッと食べられた。1年のご褒美ということで、恒例にしていきたい。
MOA美術館に行った。正直、日本画の見方はわからなかったが、建築や空間の使い方が非常に好みだった。https://scrapbox.io/files/630e22fff68af00021d88fda.jpg
池袋 かるまる
清潔な休憩室で、ダラダラ漫画を読めて最高だった。手元で食事・飲み物をモバイルオーダーできるシステムが素晴らしく、ちょっとした貴族気分を感じられた。
会社の研修で宮古島に行った。
研修といってもグループワークとボランティアをしたくらいで、宮古島の美しい海と自然に癒される4日間だった。
宮古島はサンゴ礁由来の島であり、山がない平坦な島である。それゆえ海と空のコントラストが非常に美しく、またビーチ・海ごとに個性がある点が非常に面白かった。
雨が貯まりにくい島であることから地下水を貯めておく地下ダムを考案したり、洞窟を活かして泡盛の熟成を行なったりと、小さい島ながら自然と共生する生き方に学ぶことができた。https://scrapbox.io/files/630e23ed23352d001da1b74e.jpg
有給をとって、北鎌倉でカフェ巡りをした。鎌倉特有の静かな活気が本当に好きなので、人生のどこかのタイミングで居住したい。
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読んだ本/論文
勉強の哲学ー来たるべきバカのために(千葉雅也)
大学入学時点で読んでおけばよかったなと思ったが、大学から離れた今だからこそハッとさせられたのかも。
最近は固定的な文脈(ノリ)を自覚して、異なる文脈を横断しようというモチベーションがあるので、勇気と新たな視点をもらえた感覚がある。
島はぼくらと(辻村深月)
冴島の歴史と文脈の中で、人間の善さと狡さが見事に描かれる。島特有の密接なつながりあい、それゆえのぶつかりあいには圧倒的なリアリティがあった。
島コミュニティを無批判に礼賛することはできないが、そこには確かにあたたかさがある。
14歳からの社会学(宮台真司)
口調は丁寧、ただし社会を複数の側面から鋭く捉えた記述は、社会人として生きるいまだからこそ参照する価値が大いにあると感じる。
14歳の頃にこの本と出逢っていても完全に咀嚼しきれなかったと思うが。
組織は変われるかー経営トップから始まる「組織開発」(加藤雅則)
大企業の組織開発に関する実践知として参照に値する。経営トップのコミットメント、役員のコンセンサス、部長のアクション、と数珠繋ぎのように本気度を伝えていくことで、組織の断層を克服できると考えた。
改革の不条理(菊澤研宗)
デッドライン(千葉雅也)
ホワイトラビット(伊坂幸太郎)
どんでん返しの展開が面白い。相変わらず登場人物が多いのに読ませる展開づくりがさすが
博士の愛した数式(小川洋子)
ハーバード・ビジネス・レビュー 2022年9月号 チームを成長させる世代の力(ダイヤモンド ハーバード・ビジネス・レビュー編集部)
組織のデモグラフィック名多様性の一つである「エイジ・ダイバーシティ」に関して、まとまった文章を読む機会となった。
読んでいる本
21世紀の道徳(ベンジャミン・クリッツァー)
学問・功利主義・ジェンダー・幸福に関して、「一見正しそう」な考えに異論を呈していく形で問い直す一冊。入門書のような位置付けで読みやすい。
特にジェンダーの項では、社会構築的主義の限界を指摘し、生物学的な考えとのバランスをとることが必要としている点が興味深かった。視点の外から優しく殴ってくるような感覚がある。
成功する日本企業には「共通の本質」があるーダイナミック・ケイパビリティの経営学(菊澤研宗)
私たちはどこから来て、どこへ行くのか(宮台真司)
NOISE(ダニエル・カーネマン)
ハーバード・ビジネス・レビュー 人材育成・人事の教科書
読んだ漫画
NARUTO(〜33巻)
鬼滅の刃(12〜最終巻)
観た映画
故郷ほど、その土地の人間を大切にしない場所はないのだ。(島はぼくらと)
企業にいいことをさせたければ、「いいことをしなければもうからない社会」を作るしかないんだ。(宮台真司『14歳からの社会学』)
従業員のニーズはどの世代に属するかよりも、どのライフステージにいるか、職場と家庭でどのような役割を担っているかによるところが大きいものです(HBR『世代にまつわる偏見がなくならない)
で それ(注・芸術のこと)を続けていて思ったことは 自分の精神状態がどんな状況にあろうが それを何かに映し出す行為が芸術なんだと 俺は歌詞を書くという行為だけど それをさらに続けて俺が思ったのは この行為は まあ 芸術をするという行為は全人類がした方がいいと思う(BADSAIKUSH)
このように従来のストレスマネジメント法は、そもそも問題を突き止めることが難しく、仮にそれができたとしても、問題自体が無くならなければ、再発する可能性があるという限界があった。加えて、従来の方法では、自分でコントロールできない問題には、ほとんど対応ができない。そこで、問題そのものに対する自分の考え方や受け止め方を買える発想として、仏教が注目を浴びるようになった。(HBR「セルフ・コンパッション」)
想像力が足りない人ほど、他人に想像力を求める。(『何者』朝井リョウ)WW
性差の由来が社会的なものか生物学的なものであるかという点に限らず、他の論点に関しても、フェミニスト倫理学の主張はドグマ的であることが多い。例えば、先に引用したブルジェールの文章では、民主主義や多文化主義は「善」であり、自然主義や「異性愛を前提とする」ことは「悪」であるなど、多くの論点が説明抜きに前提されてしまっている。(『21世紀の道徳』ベンジャミン・クリッツァー)
説明を尽くさなければならない時点で、重要なエレメントを逃している気がする。説明できないことは実践されないので。その点でクライアントワーク・ガバナンスの限界が存在している。
極端なステータス・オピニオンに寄らないようにしながら漂う、ということを意識しているが、これは非常に認知的負荷が大きく、実践を続けるのは難しいと感じる。もちろん、それでも実践を進めていきたいと考えているが。
現在取り組んでいるのは、いわゆる株式会社という枠組みでのガバナンス・組織マネジメントである。非中央集権的なマネジメント・ガバナンスのあり方に関して理解を深めることで、相対的な視野を獲得できると考えている。