プライベートチェーン
Private Chain
BitCoinやEthereumは誰でも参加できるブロックチェーンでパブリックチェーンと呼ばれるのに対し、参加者が許可制(パーミッション型)になっているのがプライベートチェーン
企業間のコンソーシアムなど特定の参加者によって運営される
ブロックチェーンの定義に含まれるトラストレスの要素がないので分散台帳技術と呼ぶこともある
管理者がいたり合意形成を行わないので単なる分散データベースと言われることもある
コンソーシアムチェーンのように複数者間のプライベートチェーンもある
例
Hyperledger Fabric, R3社のCorda
性質
メリット
合意形成の作業が必要ないので短時間のうちに取引を承認でき、手数料も不要
少数の管理者がチェーンの仕様を自由に決定できる
パブリックチェーンでは不特定多数のマイナーや開発者の合意を得る必要があり手間がかかる
経済的インセンティブなしにチェーンを維持できる
参加者を選べるので秘匿性の高い情報も記録できる
デメリット
合意形成を行わないパブリックチェーンに比べるとデータの信頼性は劣る
中央管理者が必要なので取引の排除や検閲も行えてしまう
運営主体の信頼が必要なので大企業や公的機関であることが期待される