ハルトマン
世界の実在は、盲目で非理性的な意志であるということは、ハルトマンにとって確実である。その限りでは、彼はまたショーペンハウアー主義者である。しかしながら、世界は、単に現実的であるばかりではなく、またイデアに満ち、合目的なものである。 そして、合目的性の原理は、これについては、新しい哲学においては、誰もヘーゲルのように勝利を持って擁護したものはいないのだが、理性なのである。このことはハルトマンにとって少ならず確実なものと考えられている。そして、その限りにおいて彼はヘーゲリアンなのである。