シモンドン
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この研究が立脚するところの存在の考え方は次のようなものである。存在は同一性という一性をもたない。なぜならそれは、安定的状態の一性であり、そこではいかなる変化も可能ではないからだ。存在がもつのは転導的一性である。つまりこの存在は自らに対し重位相化師、自身の中心の両側から自らをはみ出していくことができる。〜個体化された存在は完全な存在でもなければ第一の存在でもない。個体化を個体化された存在から把握するのではなく、個体化された存在を個体化から把握するべきであり、さらに個体化を、いくつかの大きさのオーダーに応じて配分される前個体的存在から把握するべきである。