ホネット
https://scrapbox.io/files/653cddf52a46bd001b95d8b4.png
ヘーゲルの人倫の三形態「家族」「市民社会」「国家」を下敷きとして「愛」「法(権利)」「価値評価(連帯)」という承認形態を類型化した。そしてその承認の三類系をめぐる、ホッブズの自然状態のモデル万人の万人に対する戦争に代わる、闘争の社会哲学的なモデルとしての承認をめぐる闘争を定式化した。 愛
ヘーゲルの『人倫の体系』から他者において彼自身という存在であることという言葉を引いて、他者の存在が自分自身の一部でもあるという感情、ひいてはその他者がいなければ自分自身に大きな欠如が生じてしまうという感情にもとづく承認関係である。 この愛は「人類愛」などといったことばではなく、特定の個別的な「相手」を指している。それは後者と同等の強い感情をすべての人に対して持つことはできないからである。
法
ここでの法は、法律と深く関わっているが、それ自体ではなく、ある社会のメンバーにおける権利や責任能力の平等な承認のことである。(則、人格の相互承認) 価値評価
これは愛のような個別的な感情でもなければ、法のような普遍的に認められる承認関係でもない。それは、ある特定の個人がその人の持っている能力等に関して社会の中で評価を受け、認められること
人間主体は〜自分の具体的な性質や能力に、肯定的に関連付けることができるような社会的な価値評価を常に必要としている