グローカルアーキテクチャー/素材と形態
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本課題では、素材と形態について、考察し、自分なりの建築の作り方を考えてもらおうと思います。
建築は、その多くの場合において、人の活動のための器です。社会へのまなざし、人と人へのまなざしは建築の創造にあたっての根源をなすものだと考えます。しかしながら、本課題では人の活動の器としての建築よりも、「ものの形」としての建築にそのまなざしを向けたいと思います。
建築は物質でできています。その一方で、建築は形でできています。物質という現実的な位相と、形という潜在的な位相が重なるところに建築が生み出されます。物質がしばしばその地域の風土と切り離すことができない一方で、形態は地域を超えて構想されることが可能です。(実のところ、その逆も可能でしょう。)本課題では、素材を建築のローカライズの手段として、形を建築のグローバル化の手段と捉えます。そうして、素材が作る形態、形態が引き出す素材の表情にまなざしを向けながら、「地域にありながら、世界につながる建築」を構想してもらおうと思います。