こどもセンター@西戸部
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これからの時代、子どもたちは街の中でどう育つでしょう?こどもたちと共に、親は、街はどう育つでしょう?実際に子育てをしている方々に話を伺うと、待機時代問題は単に保育園や保育士さんを増やせば解決するものではないと実感させられます。生活と仕事を切り分けたこと、家と地域切り分けたこと、など、機能や場所の分化を乗り越えなければ、根本的な解決にはならないと、改めて痛感するのです。
そこで、保育園(保育園施設)幼稚園(教育施設)など、既存のビルディングタイプを横断するような、街の中でこどもも親も一緒に育ち、学ぶ場を設計してください。そのような建築を仮に、街をサポートする「こどもセンター」と名付けます。
今回の課題では、今まで以上に街を観察し、横断的なプログラムを考察し、考えを積み重ねながら設計することを念頭においてください。進め方として、おおまかに、①敷地のある街の構造特徴・問題点・人間の行動などを読み取る/②現況のこども施設には、どのような良い点、悪い点があるのかリサーチする/③それらをもとに、どのような場が街をサポートする「こどもセンター」となりうるのかヴィジョンをたてる/④そのヴィジョンをもとに設計を進める(毎回違う提案をエスキスに持ってくるのではなく、自問自答しながら案を深める)/⑤その建築の実現が、街に生きる人間や周辺環境、社会にどのような影響をもたらすのか考察する、という流れで実践してください。
将来あなたにこども生まれたとして、その時に、希望を持つことができるような建築の提案を期待しています。