Scrapboxで「分類用のタグ」を管理していくには
前提
「分類タグ」としてのリンクをつけることによってページを分類しており、それはプラスに働いていた しかし「分類タグ」はメンテナンスが難しい気がする
そもそも必要か? 必要ならどうすればいい?
「分類タグ」の形でやろうとすると付け直しが発生してしまうので、別のやり方を考える?
タグよりリンク、は基本ではある
形式のタグは付けられるが、意味内容のタグは破綻しがち
範囲が曖昧で結局活用しない
注意を向ける粒度が日々変わる
言葉は生き物だし、自分が使う言葉にも流行り廃りがある
というかそもそもなぜ「分類タグ」を用意したのか
2つの理由
自分の関心を思い出すため
自分はこのことについて考えを深めていきたいのだ、ということ自体をすぐ忘れる
のらてつ研究所の訪問者にサイトの内容をわかりやすくするため
大体どういう内容があるのか、は一般的にタグで判断していることが多い気がする
ということは
自分の関心は必ずしも「分類タグ」の形式でなくともよい
例えば構造ノートを作ってそれらを一覧できるようにしておけば自分はわかる 一方、訪問者から見て「タグ」の形式がない状態はどうだろうか?
実際、他の人のScrapboxを見に行くと、自分もScrapboxを常用しているのに見方に迷うことが多々ある
何を手がかりにしたらいいのかパッと見て判らないというか
管理者とは物事の認識の構造が違っているので
例えば言わずと知れたScrapbox開発者さんのプロジェクト/shokaiを読むにしても 非公開プロジェクトにタグが要るかは考える余地があるが、公開している場合にはブログと同様の「タグ」があったほうが親切に思える
読んでもらえる(かもしれない)ということ
「分類タグ」によって整理したかった空間は、構造化することによって見えてくる空間とはそもそも違う層っぽい
俯瞰して整理したことで、「分類タグ」では見えてこなかった構造が見えてきたが、それを整えれば「分類タグ」によって認識していた括りが要らなくなるかというとそれは違うという感じ
ライオンはネコ科である、ということと、ライオンはサバンナにいる、ということは別の話であるみたいなこと
それぞれ必要
ただ、「分類タグ」の粒度に困るという問題がある
「アフリカにいる」で済む段階から、やがて「ンゴロンゴロ自然保護区にいる」という範囲に限定していかなければ役に立たないみたいな段階に至る場合が多々ある
「ンゴロンゴロ自然保護区」みたいに最初から名詞として見えているなら最初にリンクにしておけば済む話だが、語彙そのものが途中から発生する場合には「つまるところ○○について考えていたが、考えた時は○○という言葉は浮かんでいなかった(ので、リンクしようがない)」という状態
ページのジャンプによってそのうち辿り着けばいい、というのは自分の中ではそうなのだが、「公開している」ということを勘定に入れるならば、もう少しどうにかしたいところになる
最初から勘定に入れないという手ももちろんある
Scrapboxの公開プロジェクトをどういうものとして扱いたいのかという個々人のスタンスの問題
規模が拡大すると必然的に生じる問題である
思索を束ねるものとしては、ひとつの切り口から俯瞰できる数には限界がある
なるべく十数ページ以内、多くとも五十ページくらいが私の中では限界な気がする
よって適宜細分化する必要に迫られる
名詞のコレクション的なものなら別にもっと多くても支障ない
これを「流動的に解決する」というのが難しい
分類タグの解像度を上げたり上げていなかったりが混ざるとカオスになっていく
タグ付けの作業としては「付け直しが必要なページに出合い次第付け直していく」をちょこちょこやっていくことになるわけだが
1から見直して全部やるというのは非現実的だしそんな暇はない
要は「処理をしたのか、していないのか」が判らないのが混乱のポイント
分類タグの解像度を上げるというのを「必ず経る工程」として最初から織り込んでおく?
「これはStage1の分類タグです」「分類上Stage1に留まっているページです」みたいな表示
あーでもこれは割と簡単なことか
というか、非公開プロジェクトでは普通にやっていた
分類タグを階層化するには(時間があるときに図を作りたい)
タグの中にタグを入れていくことで、親タグにあたるものがついているページは必然的に分類上手前の段階にいるということを示せる
タグAのページに、タグa1やタグa2のリンクを貼っておく
タグAを付けていたページXのタグを、分類のステージが進んだのでタグa1に張り替えるとする
タグAは剥がす
すると、いずれにしてもタグAのページの関連リンクのどこかにページXは含まれているが、ページXがタグAの段階からタグa1の段階に進んでいることがわかる
段階が複数段階になっても、リンクの貼り方を逆ツリー状にすれば(進んだ段階のタグをより上の行にして、上の行だけどインデントを深くする)関連リンクをコントロールできる
逆ツリーによるコントロールはScrapboxだからできること
まあ進んだ段階のタグが上の方にあればいいだけの話なので、別に逆ツリー状の見た目を作る必要はない
見てわかりやすいというだけ
ただこれをやると、「INDEXの関連リンクさえ見ればそこに全てある」ということには……
ならなくもないか
親タグだけを貼ってスッキリさせようとすると載らないものが発生する
分類タグとして使っているものを全部載せてしまえば全てあることにはなる