家族研究の歴史外観
筆者はそれらの問題点を指摘
トッドの指摘
バッハオーフェンの 『母権制』 などは 「あらゆる誤りの生みの親」 と批判
当時、父系社会の中に生きていたバッハオーフェンは、女性を蔑視する傾向を持ち、過去の家族制度を劣ったものとして理解するために、劣った女性が権力を持つ社会と見做した
トッドはモーガンが、「野蛮、未開、文明の三段階で人類は進化するとする人類学的進化論の絶頂に他ならない」 と辛辣に述べる
しかもモーガンは、その理論にニューヨーク州のイロコイ族が母系制であると詳しい説明を付け加えたことから事態はさらに悪化したという
2. 直系家族 : 子どものうち一人が跡取りとして両親と同居する。だいたいは男児長子。末子相続もある。三世代家族を形成し、安定的な家族運営となる そして、核家族から直系家族へ、それから共同体家族へと移行したという
マードック以降、アメリカのウィリアム・オグバーンが家族機能は、ほとんどの家事・育児等が外注化され、愛のみが残ったとの家族機能縮小説を主張 タルコット・パーソンズが反論して、①成人のパーソナリティの安定、②子どもの第一次社会化‐の二つの機能は残っているとした 参考文献