家族機能
4 分類
1. 性的機能 (社会的に許容される性関係は夫婦においてのみ可能)
2. 男女の性的役割分業 (マードックの分析した社会では男性が力仕事、女性が家事・育児というパターンが多いと言う意味)
あるいは経済的機能
3. 生殖機能 (子どもは家庭という枠内で生む方が合理的であるということ)
4. 子どもの社会化 (子どもを親から経済的・精神的に自立させる役割)
しかし、マードックは男が力仕事、女が家事・育児がいいと言っているわけではなく、そうした部族が多いと指摘しているに過ぎない
また狩猟・農耕社会において、かつて女性は二年に一度妊娠しており、出産適齢期間 (10 代後半から 30 代後半) は妊娠しているか授乳しているかのいずれかであったため、女性が家事・育児を行うのは理に適う
この役割分業を産業社会においても踏襲することが問題であることには同意
だが、近年の虐待研究から、子どもの愛着形成における母親の役割にはやはり代替不可能な面があり、子どもの愛着形成のために母親が時間を取る必要があることは明らかとなっている 1. 生産単位としての経済機能
2. メンバーを社会的に位置づける地位付与機能
3. 子どもへの教育機能
4. 家族メンバーの保護機能
5. 日常的な進行を通じて家族の精神的安定を図る宗教的機能
6. 家族全体の安らぎを図るレクレーション機能
7. 家族メンバー同士の思いやりといった愛情機能
<オグバーン説肯定。肯定生殖・養育、情愛が残る> 制度的家族から友愛的家族へ
上の 6 までの機能は専門機関に取って代わられつつある
家族には、生殖機能、養育機能、情愛と文化の機能が残る
→ E. W. Burgess & H. J. Locke (1945)
<一般的なまとめ> それぞれに社会的側面と個人的側面を見いだしながら、性的機能、養育機能、生産機能、消費機能、教育機能、保護機能、娯楽機能、宗教的機能、地位付与機能を挙げている
参考文献