信頼で結ばれた共同体
#プロジェクトマネジメントのためのパターン言語 #組織の漸進的成長のためのパターン言語 #組織スタイルのためのパターン言語 #人とコードのためのパターン言語 #パターン言語 #組織パターン
信頼していることを明示的に表現する行為をしよう。 たとえばマネージャーは、組織が目標を達成できるよう自分たちが手助けをしているのだということを、極端なくらいはっきりと示さなければならない。 他の人に指示を出すときの中心的なロールを演じるだけではだめなのだ。 開発者がプロセスをコントロールできるように、目に見える活動をしよう。
ここで重要なのは、こうした活動が目に見えてはっきりとしていなければならないということだ。こうした活動によってやっかいな規則やプロセスを取り除こうとしている場合には特にそう言える。
よく言われる 「権限移譲」 とは別
権限移譲は、下位の階層に対する制御を破棄すること (チームのオープン・クローズドの原則)
「信頼で結ばれた共同体」 では、プロジェクトを前に進めるのは一方通行の指示ではなくて、双方向の合意
組織での判断において、自分が声を出して影響を与えられるという実感があれば、その判断を行う人のことを一層信頼するものである
同様に、自分自身で約束した方が、与えられた義務を果たすよりも、対応が早いものである
マネジャーができることの中で最も士気を下げるのは、当事者のいないところで何かのタスクを実行する責任を与えること
顧客とチームメンバー全員の間で信頼を築く必要がある。 そうしてプロジェクト計画を立てる → スケジュールを小分けにする
ロールの細分化についても同様
メンバーのプライドと個性を尊重することで信頼関係が築かれる
組織の漸進的成長のためのパターン言語 の 「組織を細かくする」 などの関連パターンでも同様
組織スタイルのためのパターン言語 を展開するにあたっても、この原則に従って 「ロールは少なく」 から始めて信頼を築いていく
人とコードのためのパターン言語における 「アーキテクトがプロダクトをコントロールする」 や、それにぶら下がるパターンも同様。
「目的の統一」 や 「パトロン」、「防火壁」、「開発者がプロセスをコントロールする」、「複数の責務が関与する」 などは 「信頼で結ばれた共同体」 が基礎となる