世界少子化考
世界各国の少子化事情と対策を紹介し、少子化への向き合い方を問い直す内容
2100 年には人口が 6000 万人程度になる見通し
2016 年に一人っ子政策を撤廃して、2 人目を容認
しかし、2017 年から 5 年連続で出生率は低下し続けている
2021 年 5 月末には 3 人目を容認する方針に → 国民の反応は冷ややか (3 人目を考えるかのアンケートで 9 割は否定)
保守派が多数を占める上院で 2 度否決されたが、下院で多数を占める与党が押し切った
フランスは 1965 年まで保守色の強い社会だったが、1968 年の 5 月改革が変化を促した 2019 年の合計特殊出生率は 3.01 = 人口が増加している
イスラエルの多数派であるユダヤ人になぜ子どもが多いか? 家族の絆が強い (安息日には親族が集まって過ごすことが多い) → 何かあっても親族で子どもの面倒を頼みやすい
大家族にこだわるのは、ユダヤ人の 1800 年以上に及ぶ離散の歴史が背景にあるという指摘も
16 年連続で経済成長
2019 年には 1.35
個人主義が進み、子どもを持たないことを個人の自由と捉える人が増えている
本当に少子化は喫緊の対応が必要な課題なのか?
GDP には、金銭のやり取りの無い価値は反映されない そういう価値を反映する指標の開発が国際的に進んでいる
それらを否定してまで出生率を上げるのではなく、産みたい人が子どもを産み、育てたい人が育てられる環境を作ることが重要