サルトルの即自、対自、対他
ジャン=ポール・サルトル
健常発達という病と承認を考えるうえでうってつけ
こちら側に現実の自分がいて、ほんとうの自分は向こう側にいる、という構造が人間という形を保つための基本条件だと考える
サルトルは、 マルティン・ハイデガーと同じ近代の枠組みを踏襲
他者のまなざしが、人間であることの条件において本質的な役割を果たす、と考える
承認によって人は人になり、承認が人を人でないものに平板化する
即自は、机などの物として存在するものへの形容
対自は人間のあり方を形容するもの
即自存在とは違い、無を含む
本来の自分ではないということ
対他は人間がお互いのあり方に及ぼす決定的な影響を形容するもの
人間であることの条件が対自であることであれば、承認 (いいね) を集めることは対自からの脱落に転化しうる
対他存在であることは、対自存在であることとならんで人間であることの条件
相手をまなざし返せず、机や椅子のようにまなざされることから抜け出せないことは大きな問題
モンローのように大衆の視線に一方的に晒されること
参考文献
普通という異常 健常発達という病