身につく力・身についた力の可視化と(自己)評価能力
DP(ディプロマポリシー)の達成度を可視化するのに、シラバスに設定したDP要素と成績とを関連づけて定量化するやり方を最近とてもよく見るようになった気がするけど、その妥当性や信頼性、あるいはそれを担保する条件について、少なくとももう少し整理が必要だろうなと思った。 (そしてそれは、直感的には、かなり絶望的に難しいのではないかという気が……それこそ、「計算はできる」けど…… 意外と、統計的な意味で、うまくいったりするのかな?)
教員あるいは大学が考える「この授業で身につく力」と、「実際にその授業を通して学生が身につけた力」にはきっとギャップがあるだろう。それをどうやって埋めていくか。
そもそも、その「学生が実際に身につけた力」を測るのが難しい(実質的に不可能に近い)から、教員が考える「身につく力」の情報を使う、ということだろうと思うけど。その情報自体が相当怪しいので……
学生の自己評価が基本で、その自己評価能力自体を高めるための「何か」が必要なのかもしれないな。 「学習内容がしっかり身についている」ことと「学習対象に関する的確な評価ができる」ことは必要十分な気がする。(教員が的確な成績評価をすることができるはずなのはこれが前提だからか) なので、「この授業の学習内容が身についたかどうか評価するためのルーブリックと試験を作りなさい」という最終課題を出したらどうかな、とちょっと思ったりする。ちゃんとわかってるかどうかけっこう判別できる気がするし、作る過程で学習対象を深く考えざるを得なくなる気も。