鼓腹撃壌
腹つづみを打ち、大地を叩いて歌うこと。人民が、天下泰平を楽しむ様。
今日は鼓腹撃壌とて安堵するも、たちまち国難に逢うて財政に窘(くるし)めらるるときは、またたちまち艱難の民たるべし。(福沢諭吉 『政事と教育と分離すべし』) gpt-4.iconnishio.icon
「今日は悠々自適で安心して過ごしていても、突然国の危機に直面し、財政が苦しくなることもあります。その時には、再び困難な状況になるでしょう。」
解説すると、この文章は人々が安心して暮らしているときでも、いつ国の危機や経済的困難が訪れるか分からないということを示唆しています。国民はそのような状況下で再び困難に直面することになるでしょう。この文章は、国や人々が絶えず不確実性と向き合っていることを表しています。 由来
有老人、含哺鼓腹、撃壌而歌曰、「日出而作、日入而息。鑿井而飲、耕田食。帝力何有於我哉。」
(訳)老人が、物を食べ腹を叩きながら、大地を叩いて歌って言った、「日が出れば働き、日が沈めば休む。井戸を掘って水を飲み、田を耕して物を食う。帝王の力が何の関係があろうか」
nishio.icon帝王の力で生活が安定していても民はそれを理解しないということ