足るを知る
知人者智、自知者明。
勝人者有力、自勝者强。
不失其所者久。死而不亡者壽。
〈人を知るものは智にして、自らを知るものは明なり。
人に勝つ者は力ありて、自らに勝つ者は强なり。
足ることを知るものは富み、行ひを强むるものは志を有つ。
「Aは良い、Bはもっと良い」が4回繰り返される
満足することを知っているのは良いことで、その上で努力を続けることがもっと良いこと 死而不亡の部分を
人がいったん死んだのちに生返り,他の離れた土地で仙人になる
の意味に解釈する人がいると聞いてマジか…となっている
例えば「人に勝つ人、勝たない人」という暗黙の対立軸がある
その対立軸の上では「人に勝つ人が良い」と言った上で「でも己に勝つ方がもっと良い」と言ってる
老子は4つ全部その構図になることを意図して書いている、と僕は思う
だから「所を失うものは長生きしなくて、失わないものは長生きする、長生きするのはいいことだね、でも…」という文脈
この文脈を踏まえると僕には「物理的身体が長生きするとかしないとかどうでもよくて、死後も滅びない思想を残す方がもっといい」と読める 関連
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