質問を試験と捉える人
質問を試験のメタファーで捉える人がいる。
質問に正しく答えられないことは、試験でバツが付くことに似たものだと考える。
「わかりません」と言うことができない。それはバツがついて、減点されるから。
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バツがつかなければ合格だと考えている。
宙に浮いた抽象概念を使って議論している不毛な会話。→空中戦
お互いに相手が何を言っているのかわからないが、どちらも「わからない」ということができない。
わかっているふりをして会話を続ける。
実は「わからない」のだとバレずに会話が終了すれば合格だと考えている。
「あなたの言うAIって、具体的にはどう言うものですか?」と質問することができない。
「あなたの言うAIって、具体的にはどう言うものですか?」と質問された時に答えることができない。
「くだらない質問をするな」と言う怒りや、「そんなこともわからないのか」と言う冷笑で答える。
真面目に答えることができないからである。
わからないと言うことを認めたら負けだと考えている。
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