考えを公開する
hyuki これは正直な事実ですが、『数学ガール/フェルマーの最終定理』を書き始めたとき、結城は「互いに素」という概念を明確に把握していませんでした。書きながら「うわー、最大公約数ってすごい!」と思ってたレベル。あとから思うに「その状態でよく本を書こうと思ったよな」ですよね(滝汗)
hyuki けして露悪的に書いているわけでもなくて「本を書く」ってそういうことだと言いたい。そのときの自分の最前線を書いているので、あとから振り返ると「あーあ」となるかもしれないし「よくこんな状態で書いたよな」と言いたくなるかもしれない。でも、
でも、書いたから残ったし、書いたから「あーあ」と言える。書かなかったら、何も残らないし、「あーあ」とも言えない。
やっぱり、そのつど、書かなきゃ駄目だ。書かなきゃ嘘だ。学んで書いて、学んで書こう!
文章は、そのつど書かなきゃいけないものなのだ!
nishio 同感で、もう一歩進めると「考えを公開する」ってそういうことなのだと思う。講演資料もブログ記事も「全部わかった状態」になってから作るのではなく、公開するつもりで作り始めることによって架空の「自分ではない人」のエミュレータが動いて、それに教えたり間違いを指摘されたりして改善していく。
考えを公開する