知識を有する労働者が生産手段を所有する
かつて労働者は労働力という生産手段を所有していた。
蒸気機関などの発明によってコストが高いが圧倒的に生産性の高い機械が作られた。
その機械を買うことができる資本家が生産手段を所有する時代が訪れた。
これは仕事の道具に対する知識適用の結果であった。
テイラーが科学的管理法を考案し、労働者の教育訓練によって生産性を向上させた。
これは肉体労働者の仕事内容に対する知識適用の結果であった。
かつて「労働力 << 労働力 + 機械」であったために機械を所有する資本家が生産手段を所有しているとみなされていたように、これからは「労働力 + 機械 << 労働力 + 機械 + 知識」であるがゆえに知識を有する労働者が生産手段を所有しているとみなされるようになる。