直感的UI
ユーザが「直感的」という言葉を「慣れ親しんだ」「習得コストが少ない」という意味で使う場合、競合より大きく性能向上する直感的UIは競合のUIに大きな欠陥がある場合にしかなし得ない。 manabuueno “インタフェースを直感的かつ自然なものにすることができるという信念は、インタフェース・デザインを向上させる上で、しばしば有害な考えとなります。「より良い」製品インタフェースをデザインして欲しい、というコンサルタント要求がしばしば私の元へと舞い込んできます。学習時間、最終的な操作速度(生産性)、エラー削減率、実装容易性といった観点によってインタフェースをデザインすると、通常の場合、依頼主の既存製品や競合製品よりも優れたものになります。しかし、私の提案が大きな向上を生む場合であっても、それらは直感的でないという理由でしばしば却下されてしまうのです。依頼主は競合相手よりも著しく優れたものを求めているのですが、優れたものというのはどうしても違ったものとなってしまうのです。(たいていの場合、大きく進歩するほど大きく違ったものとなります。)したがって、直感的、つまり慣れ親しんだものとは成り得ないのです。… 依頼主の望みは、現在のインタフェース(必然的にマイクロソフト社のWindows)と比べると、せいぜい取るに足らない程度の違いしかないものによって、大きな向上を図ることなのです。こういったことは、元々のインタフェースに大きな欠陥があり、小さな修正によってそれを改善できる場合にしか達成できないのです。” ——ジェフ・ラスキン