日記2024-08-24
未踏ジュニア夏合宿2024
今年は体力が心配なので前泊した
記号の恣意性は人間が脳の外に持つ可塑性
知的生産性の向上に関心のある人がデジタル民主主義に興味を持つ理由、今まで「ブロードリスニングは認知能力の増強」とか「AIが統治する場合も人々の幸福の定義は人々が決めなければならない」とか説明してきたけど、このツイートを見てピースがはまった感がある
僕の関心事は知的生産性の向上で、それをやる上で「ホモサピエンスの一個体」の中だけでやることは思い込みに基づく不必要な制約
KJ法は思考の断片を付箋の形で脳の外に出し、付箋という単語より一回り大きな「意味のハンドル」(シンボル)を操作することによって個人の脳の外側で思考する技法といえる。Scrapbox/Cosenseもまたページの形で思考の断片を脳の外に出し、それの「タイトル」という恣意的な記号によって思考のネットワークを操作する(連想のストック)、ScrapboxのExternal Linksのおかげで、異なる人の「外部脳」との間に、この「恣意的な記号」を介したリンクが形成されるようになった。よい思考断片を生み出したら、それがミーム的に複製されて繁殖していく。
組織もまた個人の枠を超えて複数人で思考する仕組みの一つ。イノベーションを生み出す組織の設計を考えたときに、コンピュータ以前に発明されて慣習的に使い続けられてきた「会社」という構造は適切に見えない。メカニズムの設計に関して組織というグループではなく、複数の組織に所属する個人によって形成されるネットワークが重要なのではないか(人的ネットワーク形成システム)、組織の側は頻繁に生成消滅するのが適切なのでは(人材濃縮アルゴリズムが必要)、「組織境界の曖昧化」などを考えてきた。LLMの登場は組織の形に影響を与える(LLMがもたらす組織構造の変化)
こういう「ホモサピエンスの枠を超えた知的生産主体の成長」が僕の本当にやりたいことだから、都民の幸福に興味が待てないのは当然のことなのだな。文明進歩至上主義なのも当然。
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