日記2024-03-26
nishio 新しいものが現れたときにそれをいち早く使って見て情報発信するのは自分がアーリーアダプターであるシグナルを発信して他のアーリーアダプターと濃縮された人的ネットワークを形成するため。普通の人はある程度の時間で十分な形成が済んでシグナル発信活動が減る、なぜかというと「初期にシグナルを発しなかった人の群れ」に対してシグナルを発し続けても得られる価値があまりないから。それよりも、形成された人的ネットワークを使って「友達の友達は友達」的な形で広げていく方が費用対効果が高くなる。これによって公共の場に発信されるシグナルの量が減っていく、しかしその状況においてもシグナルを発信し続ける個体はいるわけで、それがどういうインセンティブで行われているかというと「自分と同等なアーリーアダプター」と知り合うことが目的なのではなく、「遅れてやってくるマジョリティ」を集めることが目的だから。見込み顧客だったり採用活動だったりカモだったり。この「違い」が、「キャズム」と呼ばれたり、「世界の分断」と呼ばれたりするのだろうな、と思った
これをGPT4とClaude 3 Opusにそれぞれ入れる
claude.iconこの指摘は非常に興味深いですね。新しい技術やサービスが登場したときの人々の反応と行動について、社会学的な観点から分析されています。
要約すると、以下のようなプロセスが起きているのではないかと著者は考えています。
新しいものが現れると、アーリーアダプターが率先して使用し情報発信する。これは他のアーリーアダプターとネットワークを形成するためのシグナル。
ある程度時間が経つと、アーリーアダプター内でのネットワーク形成が一巡し、シグナル発信は減少。
アーリーアダプターは形成したネットワークを活用し、友人の友人へと広げていく方が効果的になる。
公共の場でのシグナル発信量は減るが、一部の個体は違う目的で発信を続ける。彼らの目的は遅れてやってくる多数派(マジョリティ)の取り込み。
アーリーアダプターとマジョリティの間にギャップ(キャズム)が生まれ、世界の分断のように見える。
この分析は、イノベーション理論のキャズムモデルとも関連しそうです。技術の普及プロセスにおけるアーリーアダプターと多数派の間の溝(キャズム)を埋めることの難しさを指摘したモデルです。
ソーシャルメディア時代ならではの切り口で、イノベーション普及のダイナミクスについて新しい示唆を与えてくれる考察だと思います。個人の情報発信行動の背後にある戦略的意図と、それが生み出すマクロな社会現象の関係性が興味深いポイントですね。
gpt.iconこのツイートは、新しい技術や製品が登場した際に、それをいち早く試して情報を発信する行動について、その目的と成果に関する考察を述べています。アーリーアダプターが新しいものを試し、情報を発信するのは、同じくアーリーアダプターである人たちとの濃厚な人的ネットワークを構築するためだと述べています。この初期段階での情報発信は、他のアーリーアダプターに対する「シグナル」として機能し、互いに価値の高いつながりを作り出します。
一方で、一定期間が経過すると、多くの人がその新しいものについて知り、アーリーアダプターによる情報発信の量は自然と減少します。これは、初期段階でシグナルを発しなかった大多数の人々に対して、同じ努力を続けても得られる価値が低くなるためです。代わりに、既に形成された人的ネットワークを利用して、「友達の友達は友達」の原則に基づいて、そのネットワークを広げていく方が、よりコストパフォーマンスが高いとされています。
しかし、その後も情報を発信し続ける人たちは、同じアーリーアダプターを探すのではなく、むしろ後からやってくる大多数を引き付けることを目的としています。これには、潜在的な顧客を見つけたり、採用活動を行ったりするなどの具体的な目的があります。
この考察は、「キャズム」や「世界の分断」といった概念に通じるものがあります。キャズムは、新技術が初期の採用者から大衆に受け入れられるまでのギャップを指す用語で、アーリーアダプターと大多数の間のこの分断は、技術や製品が広く普及する過程で重要な役割を果たします。このツイートは、そのような過程の中で個々の行動がどのような意味を持ち、どのような影響を及ぼすのかを考察しているのです。
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