意見の強さを導入
世論地図の議論において、Polis的な+1/0/-1の投票と5段階の投票に差はあるかという話から派生した ---
意見の強さを導入して、ユーザが「強い賛成」と「弱い賛成」を区別できるようという発想は5段階アンケートと同じです。Quadratic Voting(以下QV)はさらに進んで「強い賛成と弱い賛成が同じコストだったら、結局『なんでも強い口調で主張する人』の意見に重み付けして集計するだけになるよね」という問題意識を解決しようとしています。 原理は簡単で「何票でも入れられるけど1賛成には1コスト、2賛成には4コスト、3賛成には9コスト掛かる」というもの。この「コストが二次関数になるところ」がQuadraticの名前の由来。
この仕組みの面白いことは「中立」に積極的な意味が生まれることです。常に1票しか投票できない古典的投票では中立や白票が悪いものだという思い込みを導きますが、QVの世界では「あまり興味のないissueに0を投票して、その分のコストを自分がとても興味があるトピックに振り分ける」という行動に合理的な意味があるからです。 関連