思考の結節点2024-02-01
飲み会
最近何やってる?に対して「Plurality」と答えても伝わらないので今回は「デジタル民主主義」と答えた
(デジタル民主主義は「やる」ものではないだろというのはさておき)
そうすると「えっ、どういうこと?」となるので色々話のきっかけになって良かった
2022年に台湾でデジタル発展省(数位発展部)が作られて、Audrey Tangが初代部長に就任した
そのAudrey TangとGlen WeylがGithub上で執筆しつつあるCC-0の書籍がある
それが通称Plurality本
この内容が面白いので日本人ももっと読んだ方がいいと思ってる
去年の12月のオードリータンの講演(字幕は僕がつけてます)
オードリータンと一緒にPlurality(デジタル民主主義)の活動をしてるグレンワイルが1月に来日した時の講演(これも僕が字幕つけた!)
雑談メモ
大麻の蔓延
大麻で主観的にハッピーになるのなら「ハッピーを最大化する」という目的で最適化すると大麻を吸うのが合理的ということになってしまう
個人として健康被害がなかったとしても国としては国民がドラッグ吸って労働せずに幸せになると生産性が下がるから禁止するのが合理的では
それは国民の労働による生産性が国にとって重要であることが前提なんだけどAIが進歩して労働をかわりにやるようになった世界では前提が成り立たないね
労働の需要が下がっていくにつれて、労働生産性の低い人から順に「働いてもマイナスだから休んでろ」になる
「もう労働しない高齢者」に関しては今でも労働生産性を根拠にできない
都会の高校は薬物が蔓延したり同級生の女の子に壺を買わされたりする
怖い!
しかしこう言う話が流通することによってワクチン投与になってる側面もある
大学で田舎から都会に出てきた人がワクチン接種してないのでヤバい
18歳で契約可能になるのもヤバい
都会で学習した人が田舎に戻ってネットワークビジネスをやる
「都会から戻ってきた人が金儲けの話を持ってきた」という認識を利用してカモる
ネットワークビジネス
昔からあった、定額小為替を買って送るシステムだった
今になってもまだある、永遠にあるのか
AIによって金銭の価値が激減して人間関係の方が価値が高くなれば、人間関係を完全に変換するモデルは成立しなくなる
AIに資本主義を潰してもらえば詐欺がなくなる!()
ハッピー!
これは既存の紙と箱の投票システムにおいて個人ごとに票数を変える実装がやりづらかったから行われなかったというだけの話 「誰でも参加できる」と「有能な人に多くの発言力を与える」は両立する
「誰でも同等の発言力」と「有能な人に多くの発言力を与える」は両立しない
「一人一票で投票して一番多かった候補を選ぶ」(多数決)という集団的意思決定アルゴリズムはポンコツなので、もっと良いアルゴリズムに置き換えようという話 成功したエンジニア、実力主義的社会の成功者なので実力主義、実績主義の話の方が受け入れられそう
そりゃそうだ
「新しい民主主義」という表現で「一人一票の民主主義」をアップデートするということは、当然誰かの発言力を削いで誰かに与えるということ
残存余命の少ない高齢者の発言力を削いで子育て世代に与えるとか
人間、基本的に奪われそうになると反発するので、新しく増やす方に注力した方がいい
例えば子育て世代の支援のための予算を作って、その予算の使い道の意思決定に関して未成年の子供がいる人に子供の数に比例した票を与えて直接民主主義をやるとかね
「投票に行かないことが悪い」という考え方は古臭い思い込み
投票に行かないのは、投票のアジェンダが自分にとって身近な議題ではないからだ
もっと身近な議題ならみんな意見を言いたがる
どれくらい大きな議題に参加するのかは個々人の自由
みんなが国政に参加する必要はない
市や区などの規模の議論の方が興味を持てる人も多い
自転車小屋の屋根の色の議論がしたい人には議論をする自由を与えておけば良い
AIが人間を統治するのかどうか
この問いがそもそも「統治」を漠然としか捉えてない悪い問い
定められたルールの通りにAIが実行する
これは単なるDXだよねという見かけで、AIに対する人間の行動の移譲が進んでいく
人間による立法機関がルールを定めている
ここを手放してなければOKと考える人が多分多い
いずれ人間の政治家に対する提案をAIがやるようになると思うけど
自動運転車と保険
自動運転車の方が人間より統計的に事故が少なくて合理的だとしても、自動車会社もAI会社も事故死の発生のリスクを取れないから普及しない
いや、統計的に事故が少ないのであれば保険会社が入ってリスクを肩代わりするだけ
金銭的にはそれで解決できるとしても、心情の問題が解決できない
心情の問題は、結局のところ個人の主観なので、プロパガンダとかで解決するのが良いのでは
「自動運転車に感情的に反発する技術嫌悪主義者」「社会の発展の妨げになる有害な振る舞い」みたいに
仮に日本が少し遅れたとしても、中国やアメリカで自動運転車がバンバン使われるようになると「取り残されてていいのか」という議論が出てくる
もう出てた
OpenAIのサムアルトマンは筋金入りのベーシックインカム派だという話(2021年の彼のブログ記事の解説)
既存の資本の価値が減少していく
AIによる生産性向上によってAIが生み出した富の総量が既存の富を圧倒するようになる
rは資本収益率、gは経済成長率
しかしこれは「人間によって行われてきた経済成長率」が年1〜2%だという話
AIの適用が容易な領域において「AIを適用することによる生産性向上」がrよりもgよりも圧倒的に大きくなる
rとgの差なんて関係なくなる
電力会社の株を買ったらいいんじゃない?
電力がボトルネックでAIの成長が伸び悩む?
だからサム・アルトマンは核融合発電に投資してんじゃない?
OpenAIによる独占が起こるか
起こらない派
インターネット上にあるデータは取り尽くされて差別化要因に繋がらない
新しいデータを取りにいく、ここで多様なプレイヤーが群雄割拠になるはずだ
起こる派
新しいデータを取りに行くプロセスで、結局一番知名度の高いプレイヤーが優位に交渉を進める
AIが顧客価値を発揮する上でデータのウェイトはさほど大きくない、OpenAI社内に秘匿されているノウハウの方が大きい
世の中に公開されているLLMはRLHFで頭が少し悪くなっている、社内ユースで限定的なユーザが使うなら制限を取り払うことができる、OpenAI社員は制限のない「もっと賢いGPT4.5」を日々使い倒しているに違いない
その後のツイート
アフィリエイト収入で億単位の収入が発生してタワマンを現金購入した話
元々「アフィリエイトでこんなに売り上げた」と言ってるサービスがいて、自分がプログラムを書けばもっといいものができる、その2割くらいが奪えるとしても時間を投資する価値がある、と判断してやった
予期せずもっと大きくなった
実装としてはTSVから静的HTML生成してるだけ
技術力のない他人が顧客の存在を検証した後でそこを技術力で掻っ攫った構図だな、うまい
同年代男性、ファンデーションしたりクマにコンシーラーしたりしてる
そういうもんなのかー、考えたこともなかった
歯医者の定期検診をすすめられる