常緑のノートはコンセプト重視であるべき
トピック指向はよい「まとめる基準」を「トピック」と呼び、「時間軸でまとめること」と対置している。
この文章ではよい「まとめる基準」を「コンセプト」と呼び、よくないまとめ方として「著者、本、イベント、プロジェクト、トピック」を例に挙げている。
主張は同じで、単に「トピック」という言葉の使い方が違うだけ。
本を読みながらその内容のノートを取る場合
その本Xに複数のコンセプトA,B,Cが含まれているときに、XについてのノートにA,B,Cを書くと、別のところでAに関連するものを見たときに「あれ?関連するものがあった気がするけどどこだったっけ?」となるのが問題
エバーグリーンノートはコンセプト重視で
エバーグリーンノートは、
著者、本、イベント、プロジェクト、トピックなどではなく、
コンセプトごとに因数分解するのがベストです。
こうすることで、時間をかけてノートを更新し、リンクを貼るときに、
本や領域を超えたつながりを発見することができます
最も簡単なメモの取り方は、本ごと、プロジェクトごと、研究テーマごとに新しいメモを始めることです。
このノートは、多くのコンセプトをカバーしているため、後でそのコンセプトが再び出てきたときに、何を書いたのか探すのが大変です
そのトピックを扱ったそれぞれの本やプロジェクトの名前を覚えておく必要があります
同じコンセプトについて書かれた別の本を読んだら、
その本について新しいノートを書くかもしれないが、
その方法では、蓄積はありません
(対照:Knowledge work should accrete)。
その方法では
新しい考えが古い考えと組み合わさって、
より強力な全体像を形成することはありません。
その一つのコンセプトに関するメモがいくつものノートに散在し、
おそらく異なる名前で参照され、
それぞれはより大きな文書に埋め込まれている状態になる
蓄積だけの話ではありません。
また、そのコンセプトに関する新しいアイデアと、
そのコンセプトに関する以前の考えを統合しなければならない
というプレッシャーもありません。
両者の間には緊張関係があるのでしょうか?
これらのアイデアをすべて同時に考慮したときにのみ、何か強力な蒸留が見えるのでしょうか?
理解するためには努力する必要がある
全く同じテーマについて2冊の本を読んだとしたら、
その2冊についてのメモを簡単に結びつけることができるかもしれません。
しかし、新規性のあるつながりは、予期しないところに現れるものです。
ノートをコンセプトごとに整理すると、まったく異なる本で出てきたアイデアの間に意外なつながりができることがあります。
これらの本が関連していることに今まで気づかなかったかもしれませんし、実際、この一点を除いては関連していないかもしれません。
概念で整理すると、ノートを取るのが少し難しくなります
が、それは便利な方法です。
つまり、新しいノートを書くときは、それが全体のどこに当てはまるかを探す必要があるのです。
そのため、これまでのノートの網の目を探り、思いがけないところに行き着くかもしれません。
nishio.iconこれは書く前に書くのに適切な場所を見つける必要があるシステムを使っている前提だな、書いてからつながるシステムなら気にせずに書けば良い
時間が経つにつれて、私たちはノートを蓄積し、
それをますます複雑な方法で組み合わせて
(エバーグリーンノートのタイトルはAPIのようなものです)、
新しい洞察を生み出します(エバーグリーンノートの書き方は洞察の蓄積に役立ちます)。