差別化の罠
競合との差別化をしようと努力することによって、かえって差がなくなる。 #罠 Youngme Moonの「差別化の罠」
努力
競合製品を細部にわたって調べる
自分の製品にない機能を追加する
競合に劣っている機能を強化する
差がない機能に後付けで差をつけようとする
この努力は「差を付けようとする」以外すべてで差をなくす方向に変化を起こす
「差を付けようとする」は往々にして「後付けでつけられる表面的な差」であって本質的な差ではない
作り手たちはそこが差別化のポイントであると認識しているが、顧客は認識していない
結果、努力にもかかわらず「本質的な差のない製品」ができあがる
個人の生産性の文脈で
一番の差別化ポイントは「本人がそれに対して熱意を持っている」ではないか
義務感で作業すると生産性が下がる
「差別化は?」という問いが過剰である可能性
簡単にできる問だからやる人が多い
技術的内容を理解できなかった時に、とりあえず自分が考える一番近いものを引っ張り出して「こういうものがあるけどどう違うんだ?」と問うのはイージーにできる。
こういう質問にさらされることはよくあることなので対策を考えておく必要はあるが、プロジェクト序盤にそういうものとの差別化をしようと努力することは上記「差別化の罠」にはまるのではないか
足し算アプローチは平均化を招く
Youngme Moonの考える差別化の罠の対策
アイデア・ブランド
リバース・ブランド
既存製品で「よい」とされている性能軸を無視する
競合がポータルに情報量を詰め込んでいることに対して、検索窓だけのページを作ったGoogleの戦略
スマホが高機能化する中で、あえて機能制限を入れた子供/高齢者向け携帯
ブレークアウェー・ブランド
既存の商品分類で異なる分類のものにする
ホスタイル・ブランド
消費者の多数派が「よい」とする性能軸を反転し、強調する
リバースとの違いがよくわからんnishio.icon
良いと考えている主体が「作り手」か「買い手」かの違いか?
多数派に喧嘩を売りに行く(hostile)
消費者が「好き」と「嫌い」の二極化をするようなものを目指す