大衆を喜ばせるのは悪
「あなたの行いや作品で全員を喜ばせることができない?なら少しの人を喜ばせよ。大衆を喜ばせるのは悪である。」
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「大衆」という曖昧なものを喜ばせようとするのではなく、少数のもっと具体的な人を喜ばせようとするべきだ、という意味。
関連
一流の詩人は究極的に少数な「自分」が良いと思うものを書く
「大衆」という曖昧なもの
訳出にあたっての考察
Kannst du nicht allen gefallen durch deine Tat und dein Kunstwerk, mach es wenigen recht; vielen gefallen ist schlimm.
Tatは絵ではThatになっているように見える。
誤りというわけではなくTatの古い綴りがThat、1902年に最初の正書法が制定された
Tatは「行い」、Kunstwerkは「芸術作品」
durch deine Tatで「あなたの行動によって」
Kannst du nicht ~ 、は Can you not
allenはall、wenigenは少数、vielenは多数
Mach es! ― Do it!
mach = second-person singular imperative of machen
なので「あなたは〜しろ」
rechtはrightで、Mach es wenigen rechtで「少数のために正しくやれ」の意味
ここの構文解釈にはあまり自信がない
fewの意味のwenigの活用形だけど、与格、属格、対格のどれでもありえる
rechtは形容詞でも副詞でもあり得る
形容詞として使うためにはistがいるのではないかな?
schlimmは「悪い」
vielen gefallen ist schlimmの「gefallen」は前半に出たのと同じ単語、これを「喜ばせる」「満足させる」「アピールする」などのどの訳語で訳すかはニュアンスがよくわからないが、この3つの節は同じ動詞が「全員、少数、多数」の3つの対象に対して適用されている構図だと思う
ドイツ語の文法・構文はよくわからないので誤りがあったら指摘していただけると幸い
参考訳
もし、あなたの行いと芸術で数多くの人びとを満足させることができないならば、少数者を満足させるために行為と芸術を行え。多数の人が喜ぶことは悪いことなのだ。
汝の行いまたは汝が表現せしめるものにおいて、万人を幸福たらしむることの難きを思いたまえ。幾人かに喜びを与えんと欲せよ。如何なる人をも幸福たらしめることは、悪しき事と覚えよ
訳出においての考え
現代語で訳したい
「すべて」「すこし」「たくさん」の区別は明確にしたい。
参考訳1は「数多く」「少数者」「多数の人」
参考訳2は「万人」「幾人」「如何なる人」
どっちもしっくりこない
参考訳1では「歓喜に寄す」の一節だと記述しているが、「歓喜に寄す」を眺めてもそれらしきところが見つからない 2024-09-22
gpt.icon翻訳自体はおおむね正確ですが、以下のポイントを改善すると、より自然で文脈に合った訳になると思います。
「Tat」や「Kunstwerk」などの訳語の選択:
「Tat」を「行い」、「Kunstwerk」を「芸術作品」と訳しているのは適切です。しかし、日本語では「行い」という言葉がやや堅い印象を与えるため、少し柔らかくして「行動」や「活動」にすることも考えられます。
「Mach es wenigen recht」について:
このフレーズは「少数の人を満足させよ」というニュアンスです。「少数のために正しくやれ」よりも、「少数の人を喜ばせるようにしなさい」とする方が自然です。
「vielen gefallen ist schlimm」の訳:
「vielen gefallen」は「多数に好かれること」として訳すのが良いです。「喜ばせる」という訳語も合っていますが、ここでは「多数に好かれることは悪である」といった訳が適しています。
全体的な表現の簡潔さ:
原文がやや直訳調であるため、少し意訳して滑らかにすることが推奨されます。
改善後の訳例: 「すべての人を行動や作品で喜ばせることができないのなら、少数の人を喜ばせなさい。大衆を喜ばせることは悪である。」
この訳は文脈に沿っており、元の文章の意図をより自然に伝える形になっています。