報酬の支払い
2018-04-30
「お金を払うとお金目当ての人が集まってしまうのではないか」
この2つの考え方は対立するが、止揚できる
「報酬とは金銭で支払われるもの」と勘違いしている人がいるが、金銭の形を取らない報酬がある: 非金銭的報酬 金銭は市場流通している希少性の低い財
市場流通しない財もたくさんある
財にどういう価値を感じるかは受け手の主観である
なので払い手は受け手の主観を理解する努力をせねばならない
取引コストが大きい
それは市場が整備されていないことから仕方ない
被雇用者はそもそも市場調達不可能な価値を提供している
そうでないなら面倒な雇用契約など結ばずに市場で購入すれば良いから
払うものがお金であってもその努力は必要では
定量的KPIになっていることでわかったような気になっている
1時間残業することに対していくらの金銭が適当か。
今日が誕生日の子供が待ってるから早く帰りたいのか、独身で帰っても特にすることがないから別に帰らなくてもよいのか、本来は受け手によって異なるはずだが一律に扱われる
知識や社会資本はなくならない
支払い余力を増やすために、金銭を投資して市場流通していない財を蓄えるべき
これの適切なKPIは何か?
金銭で評価されない「財」の蓄積をどう測るか
金銭的な尺度で言えば投資して金銭リターンを得ないのだからROIは0
入って来たお金も金銭の形で最小限しかプールせず残りは投資するのだからキャッシュフローは0
投資として支出してしまっているので純利益も0
金銭で測れないものの授受に関する帳簿が必要か?
まとめ
価値の提供者Aに対して受領者Bは報酬を支払うべきである
その報酬は金銭よりも、市場流通していない財が好ましい
Aがどういうものに価値を感じるかはBが理解のための努力をするべき
Bは自分の支払い余力を増やすために、金銭を投資して市場流通していない財を蓄えるべき