公共財のマトリクス
https://gyazo.com/b4f88916a5a324e231c8aa60579455e0
GPT5.icon
この図は、排除性×競合性で財を4類型に分ける「財の4類型(private / club / common-pool / public)」の標準図です。 単独の1本が出典というより、各象限を定式化した古典が積み重なって定着しました。
Ostromより前にこの2x2の図はなかった?nishio.icon
ありました。少なくとも「1990年のOstrom本」より前に、Vincent Ostrom & Elinor Ostrom (1977) がすでに排除性×(競合性=彼らは“jointness/subtractability”と表現)で4類型を示す**2×2の図(Figure 1: Types of Goods)**を載せています。ここで private/toll(のちのclub)/common-pool/public の4区分が同じ配置で明示されます。
具材は出揃っていましたが、これらを一枚の2×2に統合して四象限を体系化した明確な図としてはOstrom & Ostrom (1977) が決定版です。その後、Cornes & Sandler (1986/1996) などの教科書で一般化しました。
要するに、図としての2×2は1977年のオストロム&オストロムが源流で、1990年の『Governing the Commons』はその分類のうち「コモンプール資源」の制度設計を本格展開した位置づけ、という理解でOKです。