会社の境界と個人の評価
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会社の中だけで活動するAさんと、組織の境界をまたぐBさんがいる。 #境界をまたぐ
AさんとBさんは同じ能力・同じ労力を活動に使うとする。
会社の「中」の活動だけを評価するとAさんの方が評価が高くなる。
この「中だけ評価」では、会社の外で活動することが個人にとって損になる
なのでAさんのような「中だけ活動」タイプの社員が増えていく。
この結果、長期的にみてこの会社は社外とのコネクションを失って不利な立場になる。
例えば社外からの知識獲得コストが上昇して外界の変化に適応しにくくなる。
これは誤った評価関数に対する最適化の一例。
この現象を避けるためには、評価の形が変わる必要がある。
社外の活動も社内の活動と同様に評価して、ようやく「中だけ活動」と「外でも活動」が対等な評価。
現状で「中だけ活動」タイプが多数派の文化が形成されてしまっている場合は、「外でも活動」を推進するために、むしろ「外での活動」を「中での活動」より高く評価する必要がある。
「外での活動」の評価が、現在の社内の価値観をもとに評価したのでは過小評価されがちであることを緩和するために、「外での評価」を参考にする手がある。
サイボウズが市場評価を考慮するようになったのはこの一例と解釈できる。
社内評価だけで給料を決めるのをやめたら、多様な働き方が実現できた | サイボウズ式
とBMOT20190411を聞いていて思った
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組織の知識獲得
パラレルワークは知識流入の機会
会社の境界
組織の境界