中間管理職はなくなる
生産性の向上のための組織の改革が、マネジメントの階層のほとんどをなくすこと。オーケストラでは多いときには100人を超える音楽家がともに演奏する。しかしマネジメント、つまり指揮者は一人だけである。これからは業績に報いるのに、中間的なマネジメントへの昇進をもってするという伝統からの離脱が起こる。組織には今後、そのような地位はほとんどなくなる。
これは目から鱗だった。
「マネジメントについて書いてある本」と言われるとほとんどの人は中間管理職が生きていくためのノウハウの本だと思うんじゃないだろうか。僕も最初はそう思っていた.
だからこそ自分にはドラッカーのマネジメントの本とか関係ないやと思っていた。
そしてマネジメントとかやりたくないから誰かうまく自分をマネジメントしてくれないかなーなんて友達に話して「みずからマネジメントを学ばなければ、自分がうまくマネジメントされているのかどうかを判断することはできない」と指摘されてそれももっともだなと読み始めたのであった。
そしてわかった。ドラッカーのマネジメントは中間管理職のためのノウハウ本ではない。
彼は中間管理職はなくなると主張している。
マネジメントは「部下の仕事に責任を持つもの」と定義されていた。今なお多くの人が心に描くであろう定義がこれである。正しくは「知識の応用とその働きに責任を持つもの」である。