メンターは無償
メンターは無償
意見の分かれるところだと思うが重要なことなので言語化しておく
事実:未踏ジュニアのメンターは無償である
関連事実:未踏社団の理事も無償である
議論
「労働には対価が支払われるべきだ」的な主張がある
多少払うことは不可能ではないが、その人が営利企業で労働した場合に得られる報酬と同等の額を払うことは不可能
そもそも金銭的報酬で動機付けできない人が多い
報酬が出るならやらないという人もいる
僕は「報酬を出しても良いが、僕は受け取らないよ」派
逆効果になることもある
メンタリングを対価を得るための労働だと認識している人はそもそもメンターとして適切ではない可能性が高い
市場の労働対価より低い金額の仕事を金銭対価を目的としてやろうとする人は市場でパフォーマンスを出せてない可能性が高い
A: パフォーマンスの低い人は仕事がないことによって時間はあるが金銭がない
B: パフォーマンスが中くらいの人は仕事があるため金銭があるが時間がない
C: パフォーマンスが高い人は必要な金銭を得るためにフルタイムで働く必要がなくなり金銭と時間がある
このCの人をメンターにしたい
この場合に金銭で動機付けしようとしても金銭的余裕があるので有効ではなく、逆にAの人を呼び寄せてしまう
Aの人をメンターにしてはいけない
特に若年層に対するメンターとしては要注意
この手の人は承認欲求や権力欲求が満たされていないのでそれを若年層に対する不適切な行為によって満たそうとする 自分の金銭的余裕がない人は公益のために働こうとか考えずにまず自分のために働いた方がいい
多少の報酬を出しても有益ではない
報酬を出すと大きな事務コストが発生する
馬鹿らしいので報酬を出さない
だがしかし反対意見もある
これは未踏社団がたまたま報酬を出さなくても質の高いメンターを十分集めることができただけであって、一般的には集めることができない
特に若い世代の未踏卒業生に対しては報酬を出した方が良いのではないか
積極的に「ちょっと年上のお兄さんお姉さん」的なメンターを増やした方が世代間ネットワークの形成に役立つのでは
この点に関してはなかなか気軽に実感できることでもないので、今の未踏ジュニアを変えるより、新しいものが作られる時に試行錯誤して、うまく行ったものが残り、うまく行かないものが淘汰されるのが良い
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