ハラスメントをする人は対人能力が未熟
KanamiTsuno 朝日新聞のインタビューで「ハラスメントをする人は対人能力が未熟」と言い切ってしまいましたが、これは私の持論ではなく様々な研究で既に実証されているものです。実際、ハラスメント行為者には特有の幼さがある。自他の境界が曖昧で、自分の言動が他者に与える影響や相手の感情を読み取る能力が低い KanamiTsuno こういった感情知能の低さは、ハラスメント行為だけでなく他者への攻撃的言動全般と関連しています。感情知能をあげるためには、実際の出来事と自分の思考や感情とを分けて考える認知再構成法や、認知的複雑性を高めるトレーニングが有効。単に行動を指摘するだけでは、行動変容には繋がりません→ KanamiTsuno 逆に言えば、ハラスメントを受けても「この人はまだ(感情コントロールや相手の状況を多面的に認識し尊重するスキルが)発達途上なんだな」と思うようにすれば、相手が怖い存在ではなくなると思います。突然キレて怒鳴ってくる人、煽り運転してくる人、家庭内でモラハラしてくる人も同じですね→ KanamiTsuno 未熟だからこそ、そういった振る舞いをしてしまっていると言える。なお感情知能はトレーニングによって向上することがわかっていますが、一日だけ筋トレしても突然マッチョにはならないように、継続的なトレーニングが必要です。組織のトップや幹部クラスの感情知能が低いと被害者が増えるのでせめて→ KanamiTsuno 上位層はこういった対人能力の成熟度の見極めをしてから、あるいは十分なトレーニングによって感情知能を高めてから、登用して欲しいと思います。個人対個人の関係性において、こういった攻撃してくる人に当たってしまった場合は、毅然とした態度を取り(可能な限り)距離を置くのが良いと思います。→ KanamiTsuno ただ、ハラスメント行為者やすぐキレてしまう人の対人能力が未熟だからと言って「あの人は未熟www」みたいにバカにする材料には使って欲しくなくて。その人がそのスキルを獲得することなく年齢を重ねてしまったことには、たまたま機会がなかったことや周囲がそれを許してきた事が原因にある場合も。→ KanamiTsuno なので、「その言動はNGである」ことを明確に伝えた上で、可能であれば教育と成長機会をあげてほしいなと思う。あと、そもそも自分も未熟な人間なのだと認識しておくことも大事(未熟の程度は人により差があれど)。対人関係スキルはいくらでも伸ばしていいものなので、日々鍛錬あるのみなのである。 yota1029 津野先生、一連のポスト、たいへん勉強になりました。「対人能力が未熟」「自他の境界が曖昧」「特有の幼さ」などに自覚があり、改善していきたいと思っているのですが、書かれていた認知再構成法などについて、もしおすすめの本などがあれば教えていただけないでしょうか。 KanamiTsuno 認知再構成法は認知行動療法の一部なので、ワークブックなどがたくさん出版されています。好みもあると思うので具体的にどれというのは言えないのですが、レビューなど見て選んで頂けると良いかと!