キャズムと人口
キャズムの図は人口分布が均一なことを仮定していないか? 人口ボーナス期は若者が多く、キャズムの手前が多い、ゆえに新規事業が盛んになる 人口オーナス期は高齢者が多く、キャズムの後ろ側が多い、ゆえに保守的な企業が多く、新規事業が難しくなる https://gyazo.com/06eedd6b8cf774c758554d41018f6d71
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nishio: 元々のキャズムは単に正規分布を標準偏差でスライスして人口比を決めただけにすぎないので横軸に意味がないのだが、ここに「新規イノベーション採用傾向」みたいな概念を割り当てたら、その傾向と年齢はもちろん独立ではなさそうだね nishio: 年齢だけのシンプルな構図ではないけど、「初めて見た人」が実態以上に高評価して盛り上がり、「似たものを昔見たことがある人」がその後の幻滅期のことを思い出してブレーキ踏むイメージ そして悲観的な勘違いにとらわれると「試してみる」ことが抑制されるから抜け出すことができなくて、時と共に人間が楽観から悲観へと移動していく。 あるバランスが最適とするなら、そこから寿命の伸びた社会は悲観過剰になるね。これが言いたかったことかな?
tokoroten: ハイプサイクルによって無理やり説明しなくともよいような……人間の学習能力は生涯変わらない、ということを仮定しすぎてるよ 逆に年齢が若いと、上記の裏返しに加えて、特異な消費活動はセックスアピールと結びつく
nishio: 加齢に伴って新しいものの学習能力が落ちるのはその通りなのだけど、加えて「新しいものに対する軽視」が「それを学習することにリソースを割かない」という行動を引き起こしていて、それによる影響が大きいのではないかと思う。で、その「軽視」や「悲観」や「学習性無力感」が何によって生まれるか tokoroten: 自分はざっくりと、セックスアピールで説明できちゃう気がするんですよね セックスアピールする必要がなくなると、学習能力が低減していく
nishio: うーん。例えばコンピュータ黎明期に熱心にコンピュータをいじった人が「異性に対する性的アピールにつながる」と思ってたのか、実際に性的アピールに繋がったのか、って考えるとその仮説はちょっと誇張しすぎな気がする。 若い女性の関心を惹くために若者文化を学ぶ小金持ち初老男性の存在は観測事実だけど