「誰も取り残さない」と「誰も取り残されない」
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ニュアンスの違い
誰も取り残さない
能動/約束の言い方。行為者(政府・社会・私たち)が取り残す行為をしないと誓うニュアンス。スローガン向きで、責任の所在がはっきりします。
誰も取り残されない
受動/結果の言い方。取り残される状態にならないという“結果”を述べる語感で、行為者は示されません。理念や到達像の説明に向きます。
なお、「誰一人」は「誰も」より強い強調(“一人たりともゼロ”)で、スローガン性が上がります。
日本での「正式」な表記
日本政府(外務省・内閣府など)が 標語として一貫して用いているのは「誰一人取り残さない」 です。(外務省, 知恵袋)
2030アジェンダ本文の日本語版では、文脈により「誰一人取り残さないことを誓う」と能動で訳す版があり(仮訳)、一方で一部資料では「誰も取り残されないことを誓う」と受動で表現する箇所も見られます。ただし標語としては前者(取り残さない)が定着しています。(外務省)
使い分けの目安
施策・宣言・スローガン → 誰一人取り残さない(責任とコミットを示す)(外務省)
目指す社会像の説明 → 誰も取り残されない社会(到達状態を述べる)
要するに、日本で“正式”に掲げる定訳は 「誰一人取り残さない」(能動)で、受動形は本文の説明文脈で使われることがある、という整理です。(外務省)
「取り残さない」と「取り残されない」
「取り残さない」と「取り残されない」