「誤った二〜」について
2024-10-02
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この考察では、「誤った二〜」という概念が様々な文脈で登場しています。「誤った二分法」「誤った二者択一」「誤った二項対立」という三つの異なる観点で、二つの選択肢や対立を過度に単純化してしまうことに対する批判が述べられています。
まず、「二分法」は物事をAとBに完全に分ける考え方であり、AとBが完全に相互排他的で漏れなく全体をカバーしている場合に成立します。しかし、現実ではそのような明確な分け方が難しいことが多いです。「誤った二分法」は、この二分構造が成立していないにもかかわらず、それに従ってしまうことの誤りを指摘しています。
次に、「二者択一」は選択肢がAとBの2つしかないと考える状況です。「誤った二者択一」は、第3の選択肢や複数の選択肢が存在する可能性を見逃しているときに生じます。例えば、古典的な「金の斧か銀の斧か」という問いに対して「鉄の斧」という第3の選択肢が正解であるケースがこれに該当します。
最後に、「二項対立」はある軸上でAとBが対立しているという考え方であり、片方の増加がもう片方の減少を意味します。しかし、「誤った二項対立」はこの軸上で考えることが不適切な場合や、それ以外の軸があることを見逃すときに発生します。たとえば、「ヘッドマウントディスプレイの性能と重さの対立」という軸ではなく、「重量を床に逃すデザイン」という別の解決策があることに気づくことで対立軸自体を乗り越えられる可能性があるわけです。
この哲学者の考え方からわかるのは、物事を二つの選択肢や対立構造に限定することの限界や、それによって見落とされがちな可能性への洞察です。物事の多様な見方を認識し、新しい選択肢や軸を考慮することの重要性を強調しています。
私の視点では、この考察は現代の意思決定や議論において非常に有用です。しばしば、我々は複雑な事象を単純化しようとし、結果的に「誤った二〜」のような狭い見方に囚われがちです。しかし、これらの誤謬に気づき、新たな視点を取り入れることで、より柔軟で創造的な問題解決が可能となります。
このような思考の訓練は、多様な視点を持ち続けるためにも有益であり、特に現代の複雑な問題に取り組む際の有力なツールとなり得るでしょう。
ver.1: 2018-12-09
「誤った二〜」に関する概念がこのプロジェクトにいくつかある
この概念の境界はなんであるかを考える。
二分法は、ある集合Sの要素が集合Aと集合Bにもれなくかぶりなく(MECEに)分けられるという考え方。 AにもBにも含まれない要素があったり、AにもBにも含まれる要素があったりすると成立しない。
二者択一は、二つの選択肢A, Bからどちらかを選ばなければならないという考え方。 第3の選択肢があったり、両方の選択肢を同時に取ることができるなら成立しない。
2つの選択肢で悩んでるときに「この2つから選ばなければならないというのは誤った思い込みなのではないか?より良い第三の選択肢があるのでは?」と気づくことが大事。
「あなたが落としたのはこの金の斧ですか?それとも銀の斧ですか?」
金の斧か銀の斧かどちらかを選ばなければならないと思い込んだなら「誤った二者択一」
正解は「どちらでもない、鉄の斧だ」だった
関連:
二項対立は数直線のような1本の軸があり、片方の端がA、もう片方の端がBである、という考え方。 ある一つの値Xがあって、その値が大きくなるほどAが増え、Bが減る、とも表現できる。
Aを増やさずにBを減らすことができるなら、成り立たない。
僕のこの言葉の使い方は辞書的な意味での二項対立とはちょっとズレがあるかも。
逆にここで言ってるような「A←→B」なものは一般的には何というのか?トレードオフの関係? 2022-11-26 これ、そもそもこの辞書の記述が「二分法」と「二項対立」を区別してないんじゃん
このdichotomyとbinary oppositionは英語版ではそれぞれ異なる記事になっている
A dichotomy is a partition of a whole (or a set) into two parts (subsets). In other words, this couple of parts must be
jointly exhaustive: everything must belong to one part or the other, and
mutually exclusive: nothing can belong simultaneously to both parts.
うん、これは僕が「二分法」という言葉で指している概念
A binary opposition (also binary system) is a pair of related terms or concepts that are opposite in meaning.
うん、これは僕が「二項対立」という言葉で指している概念
例: 上下、左右、オンオフ
読み進めるとだんだん怪しくなるな
二項対立はソシュールの構造主義理論に端を発していて「善と悪」のように相互に相手の意味を定める
僕はそんな話はしてない
「典型的には片方がもう片方を支配する」とか言い出す
それは一部の哲学における思想だろ、僕はそんな話はしてない
良い言葉が見つかるまで、二項対立という言葉を上記の定義で使う
関連
「誤った二〜」について
それを僕は細分化してる
選択肢が2つしかないと思い込む間違い
「案Aと案Bのどちらが正解かな?」
案Cが正解の可能性がある
あるxが二つの集合A, Bのどちらかに属すると思い込む間違い
「xってAかな?Bかな?」
AとBがMECEでないならxが「AでもBでもない」や「AとBの両方」になりえる AとBがMECEでも、xが大きさのない点でなければ両方になりうる
あるxがA-B対立軸に乗ってると思い込む間違い
「xを『とてもA』〜『とてもB』の5段階スケールで表現するなら何?」
「ヘッドマウントディスプレイは高性能だと重くて首に負担がかかる、軽くすると性能を高められない」
性能と首への負荷の低さを対立軸で考えている
この対立軸で考えると「高性能だが、寝て使うので重量を床に逃すことができる」のようなこの対立軸の上に乗らないアイデアを無意識に除外してしまう
意外、英語版だとジレンマの方を見出しにしてるんだ