「少数意見の尊重」は解像度の低い概念
「少数意見の尊重」は解像度の低い概念で、もっと細かく見ていくと
A: 意思決定者の「重要な意見を見落としたくない」という気持ち
B: 意思決定権のない人の「自分の意見を無視されたくない」という気持ち
がある
前者の「重要な意見」は
A1: サイレントマジョリティ
A2: 少数だが数以外の理由によって重要な意見
専門家からのフォードバックとか、制度変更でネガティブな影響を被る少数派とか
この「A2を見落とすべきではないよね」を「少数意見の尊重」と要約しがち
だが、少数であることは重要であることの十分条件ではない
なので、誤解を招く要約、不適切な抽象化なのではないか
それを自覚してか、自覚せずか、意思決定権のない人Bが自分の意見に注目を集めるための手段として「少数意見の尊重」を錦の御旗的に使う
これは多分意思決定の質を下げるので、そういうことが起こらないようなメカニズムデザインが必要になるように思う