Polisは繰り返し使われる
1行まとめ: vTaiwanにおいてPolisは繰り返し使われる想定になっているが、有名なUberの事例では1回しか使っていない 経緯:
「vTaiwanではPolisを複数回繰り返し使っています、1回で全て解決するとは想定していません」という話をしてからUberの事例を見たら1回しか使ってなかった。
複数回使うという情報が誤りなのか調べてみたが複数回使っている事例もあった。
Uberは初期の例なのでまだ複数回運用の仕組みになっていなかったか、1回で十分な成果が出たので2回目をやらなかったかのどちらか。
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たとえば次の案件では、vTaiwanの「意見収集」(Pol.isを用いる段階)が1か月単位で複数ラウンド回されています。
共有経済 → プラットフォーム経済(2017)
第1回:2017/5/24–6/24、続けて第2回:2017/7/5–8/5の「第二次線上意見徵集」
その後、範囲を「プラットフォーム経済」へ広げた草案に対し、2017/9/20–10/20で「第三階段の意見徵集」も実施されています。
共有経済の系列では実際に会議で「Pol.is上の意見集約結果」が参照されており、Pol.isを使った意見収集が繰り返し行われたことがわかります。
会社の英文名称登記(2016)
「二階段意見徵集」と明記されており、第1回:2016/8/14–8/31/第2回:2016/9/23–10/23の2ラウンドで意見収集→その後にオンライン会議、という運びです。
企業資産擔保法(企業資産担保法)草案(2016–2017)
同一テーマで「第一次」「第二次」の2回にわたりオンライン意見徵集を実施した公式記録が残っています(2016/12/14–2017/1/13 と 2017/2/5–3/5)。
補足:vTaiwanの設計として、意見収集はPol.isとDiscourseを組み合わせ、1ラウンド最低1か月・回数制限なしで必要に応じて次ラウンドに進める運用が公式ケーススタディに明示されています。
https://gyazo.com/5e62a61618acc5b10f9e999b1b25eee4
解説(要点)
これは vTaiwan の「意見収集」段階(オンラインでの参加を広く募る局面)についての運用規定で、最低1か月は開き、必要なら何度でもラウンドを重ねるという意味です。短期で打ち切らず、参加の裾野を広げてから合意点を見出す設計です。
同じ節には、合意形成を促すために Discourse(議論)と Pol.is(意見マッピング)を用いると明記されています。つまり「意見収集=Pol.isのみ」ではなく、Discourse と Pol.is を組み合わせた反復運用が前提です。
さらに次の Reflection 段階(対面を含む振り返り)では、先に進むか、それとも意見収集をもう一度やり直すかを判断するとされています。ここで「もう一度」があり得る=ラウンド数に上限がない運用を裏づけます。
出典:GovLab “Crowdlaw for Congress” に収録された vTaiwan の公式ケーススタディ(PDF)。該当箇所は「Opinion Stage」の C〜F に記載。