Scrapboxでの知識醸造をLLMに教える
2023-10-03
nishio AIにRAGで知識を与えるアプローチ、与える知識のチャンクをどうすると良いのかに関してはオープンクエッションなのだけども、Scrapboxがとても良い可能性を感じてる nishio 2: その「短い濃縮されたページ」を作るインセンティブ設計が行われている nishio 3: 他のページのリンクを貼るために「表現の統一」が行われていく、これによってベクトル検索の類似度が高まって関連した概念がヒットしやすくなる その機能がないツールだと表現の揺れが揺れのままになってる、Scrapboxなら重要な概念に関して人力での表現収束が支援される
nishio ここらへんのことがうまく組み合わさって「Scrapbox+ベクトル検索+生成AI」ってシステムは思った以上に良い効果を発揮しする、特にまだ言語化されてないものを言語化することが目的の人にとって生のChatGPTより加速効果が高い それは「似ているもの」が提示されることによって、今考えていることを少しずつ違う方向から観察することになるからだ
nishio あまり多くの人が区別していないかも知れないけど「言語化をする」というプロセスに「世界を記述する解像度を高める」と「高い解像度での観察によって得られた理解を他の人に伝わる形で記述し直す」とがあり、これは別物なのでそれぞれわけて考える必要がある nishio 今回話したのは前者の加速効果が高いということ。後者の観点からいうと「よくわからない言葉でよくわからない文章をつむいでいるな」と第三者からは見える。それは正しくて、後者の負担を捨てることによって高速に発展させていってるから nishio いい比喩が思いついた、「自分が説明なしで書く語彙」を「説明なしで使ってくる」自分の知能のクローンが存在して、それと24時間いつでも議論ができる、これは思考を加速するよね。「24時間」もメリットだが、それ以上に「この単語は伝わらないかも知れないから言い換えると…」が不要なのが大きい nishio Scrapboxを知識の醸造器として使う方法、一部の「職人」が自力で生み出して獲得していて、どうやるのかうまく言語化されてない状態にある(どうリンクするのか?どうタイトルをつけるのか?) これを言語化しようとするのではなく、LLMが学習してしまう方が人類の進歩につながるのかも?
nishio 例えば僕のScrapboxの中にも「Scrapbox的であるページ」と「そうでないページ」があるし、「Scrapbox的なタイトル」と「そうでないタイトル」がある