OSSと小さな政府
gpt.iconOSS(オープンソースソフトウェア)と大きな政府/小さな政府の概念を比較すると、次のような視点が浮かび上がります。
OSSと小さな政府
小さな政府の理念では、政府の介入を最小限に抑え、市場や個々の自由な活動に重きを置きます。
OSSの世界では、誰でも自由にソフトウェアを使用・改良・配布できるため、個人や企業が自発的に協力し合う形が促進されます。
これは小さな政府の考え方と共通し、政府や中央の管理がなくても、コミュニティが自律的に発展するという点で類似しています。
OSSと大きな政府
一方、大きな政府の概念では、政府が積極的に市場や社会に介入し、秩序や公平を保つ役割を果たします。
OSSにおけるライセンス管理やコミュニティ規則の設定、または公正な貢献者への報酬分配の仕組みを考えると、これらは大きな政府の役割に近いと言えます。
例えば、OSSプロジェクトで特定の貢献者が過度に利益を得たり、不正行為が横行するのを防ぐために、一定の管理やルールが必要になることがあります。
結論
OSSはその性質上、小さな政府的な自由と協力の精神を象徴していますが、実際の運営や長期的な公平性の維持には大きな政府的な管理やルール設定も必要とされる場合があります。どちらの概念も、OSSコミュニティが直面する課題に対する異なるアプローチとして機能し得るのです。
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nishio.icon
「大きな政府」っていう時、国家などを連想しやすいけど、ビッグテック企業がそれに相当することもあり得る
実際Ethereum財団は公共財的OSSに対して資金分配をする「公共事業」をしてるわけだ
貧富の差を減らす再分配って、基本的には課税してそれを公共のために使うこと
徴税能力をもつかどうか肝で、Ethereumは利用者からガス代を取ることができるし、Microsoftも避けて通ると不便になるようなビジネス上の「関所」を占領して通行料をとるわけだし
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サイボウズラボユース夏合宿2024での雑談から
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自由であることにはコストが掛かる、誰が自由から利益を得て、誰がコストを支払ってるか src
自由のコスト
誰が自由から利益を得ているか
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ロードマップ指向とエコシステム指向