ASDは共感の欠如ではない
自閉スペクトラム症 (Autism Spectrum Disorder:ASD)がある方々に、ASDの行動パターンを行う人物を記述した文と、ASDではない一般的な行動パターンを行う人物を記述した文を読んで、自分に当てはまるか、自分と似ているかを判断してもらう際の脳活動をfMRI(機能的磁気共鳴画像法)を用いて計測しました。その結果、ASDがある方々はASD特徴がある人物を判断する際に、共感や自己意識と関連する脳部位が活動することがわかりました。
これまで、ASDがある方は共感性が乏しいと考えられてきましたが、本研究において、ASDがある方はASDの行動パターンをする他者に対して、よく共感できるということが示されました。
自閉スペクトラム症がある方々による、自閉スペクトラム症がある方々に対する共感 | 京都大学
肌感として当然そうだろうと思っていたことに対して科学的な根拠が出てきた
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