駒崎さんのサイボウズ体験
フローレンスの駒崎さんが1日サイボウズの青野さんに密着した時の記事
2019年10月
面白い感じのタイトルやストーリー回しにしてあるのでちょっと検索で見つけにくかった
2021年3月に、サイボウズが取締役を社内公募したニュースでSNSが盛り上がった が、コメントしてる人がその前段階として何があったを把握してないケースが多いなと思った
大前提として経営上の会議(本部長会)がもう何年もかなりオープンで運営されている
そのことがダイレクトに書かれている記事である
出席している本部長との多少の議論を挟んでも、平均すると10分前後で次々に意思決定が成されてゆく。
青「サイボウズの本部長会議は、興味のある人なら誰でも参加していい」
青「さっきの本部長会議の議事録も、すぐに作成してkintone上に公開するから、ほら、もう社員からコメントがついてる」
青「公開しておけば、興味ある人は見てくれる...大事なのは、密室を作らないこと...オープンにして、おかしいと思った人はコメントできる。これが僕らのガバナンスのきかせ方なんです。
青「議論はパブリックチャットで。経緯が共有されていれば仕事を頼むときに一から説明しなくて済むし、できるだけクローズドな場で会話をしないことが大事」
つまり下記のものがこの時点で既に揃っていたわけだ
誰でも物理的に参加できる
議事録がコメント欄の付いているkintone上に置かれて、読んだ社員がコメントしやすい仕組みになってる(ツールでの支援)
「オープンな議論が良い」というトップからのメッセージと、実際にその方針が使われていることが観測できる環境によるポジティブフィードバック(カルチャーの側面)
山「サイボウズでは、マネージャーって言葉は要るのか? ってことで、開発本部は部長役職をなくした。情報ヒエラルキーのなかでマネージャーが持っている権限を分散してフラットにした。みんなが同じ情報にアクセスできる状態にすれば、興味を持つ人が集まる。そこに権限を渡すイメージ」
ソフトウェアの支援で社員の情報アクセスが容易になると、従来の組織でマネージャーが担っていた役割のうちの情報流通の部分が不要になる
「必要なさそうだから無くしてみよう、問題があったら戻したらいいし」でなくしてみて、特に問題が起きないことが確認された(注: これは平時だからという可能性はある、後述)
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青「使い分けできるものこそ、真のティールだと思う。例えば大きなトラブル発生したときには、速やかにレッド型に切り替えるような」 要するに今が平時のマネジメントだからティールに振っているのであって、有事の際には一時的にレッドに移行 するということ 山「評価において、『仕事に対するフィードバック』と『お給料の分配』を重ねて考えるから、難しくなるんだよ。給与は適当に決める、と宣言して決めればいい。実際には、人によって欲しいものが違うわけだし。
青「経営者として、給与以外のインセンティブをどれだけ用意できるか。報酬のなかで、お金は一部でしかない、という考え方かな」
2021年のSNSの反響では取締役報酬が高くないことに対しての意見もあったが、この時点で「報酬とは現金で渡すものである」という考え方ではなかったことがわかる