紙のKJ法とデジタルのKJ法
Q: 西尾さんは紙でもKJ法をたくさんやって、デジタルでKJ法的なことを行うKozanebaを作ってますけど、デジタルでのエクスペリエンスは紙のものに近づいていくんですか?
A: 近づいていってないように感じます。
KJ法の価値を生み出している本質的な部分はどちらのやり方でもカバーされている
一方でそれぞれの方法によって得意なところがある
不得手なことをコストをかけてやるのではなく得意なことを伸ばすべき
結果「似ていく方向」ではなく「それぞれの個性を活かした違ったものになる方向」に発展していった
紙の得意なところ
絵の付箋を作るのが簡単
テキストでうまく表現できないものを絵で表現できる
図解化が簡単
囲み線を描いたり関係線を加筆したりのこと
高解像度なものが実現しやすい
巨大モニターと模造紙のコスト比
多人数共同編集の実現が簡単
デジタルの得意なところ
複製
今のバージョンをコピーして取っておくことができれば「壊す心配」をせずに大きな変更ができる
Kozanebaでは「範囲選択→コピー→ペースト」でできる
複数のオブジェクトをまとめて移動
Kozanebaでは
範囲選択して移動したり
回転したり
密集させすぎて配置したものを相対位置を保ったまま距離だけ増やして空間を作ったりできる
デジタルテキストから付箋を作ったり、付箋をデジタルテキストにしたり、といった相互変換のコストが安い
Kozanebaの標準的な付箋追加は複数行テキストの各行を追加
Kozanebaでは範囲選択してCopy Textすると位置関係の近いものがなるべく近くなるようにコピーされる