知識労働者と市場での値付け
知識労働者のスキルレベルをn次元の非負の実数値で表現する(簡単のためにまずは1次元と考えてもよい) 市場にある商品(=知識労働者)のスキルレベルの分布 一般に一様分布ではない
市場にある買い手の要求スキルレベルの分布
一般に一様分布ではない
要求スキルレベルを満たす商品の量と価格が反比例するとする
実際には買い手がその商品によって得られる効用と、その他の制約の下で、買い手同士がオークション的に競り合って決まるのだが、モデルが複雑になりすぎるので近似としてこうする。
「トップの人だけを採用」とするとグラフの右端だけ高くなる
で、こういうグラフを描こうとすることで暗黙に「スキルレベルは1次元」と仮定してしまっている
実際にはn次元であり、複数の次元に要求レベルが設定される
そうすると「どの軸でもトップではないが高く評価される」という現象が表現できる
https://gyazo.com/0588c2fa917ac88ec2bd30f30ab21af6
習得に掛けられる時間が有限であることによってスキル間にはトレードオフの関係がある。グラフ上ではskill1 + skill2が一定以下である、という制約線の形で表現される 各スキルの最大化を目指すことはレッドオーシャン化につながる
複数のスキルの混合に関しては意外と集中していない
次元が高い場合に、直感に反して混合領域が広い(次元の呪い) N次元の時に、それぞれ軸についてトップである領域はN個だが、2つの軸の組み合わせについてトップである領域はN(N - 1)/2。Nが4次元以上になると混合領域の方が数が多くなる。