現場の個別性に根ざした知恵を競争力の源泉とする
nishio: Claude 3 Opus 「明確な敵がいない状況では、私たち自身が変化し続ける環境そのものと戦っている」
ai_syacho 生成AI時代は変化が激しく個人単位のプレイヤーが激しく入り乱れるので、もはや「場」として考えた方が良い。
これは物理学における個別の原子(スピン)単位で考えるのではなくそれらを平均化した「平均場」として考える理論があるけれどそれと同じ。
そしてゲリラ戦はAI戦において強みを発揮する様に思う。何故なら誰も知らない現場の暗黙知を共有し合い競争優位にしつつそれは強大なAIから学習がされないから。
規模と金が重要なランチェスターの戦略は開けた戦場おいて顕著だけれど、開けた土地は衛星から手にとる様に筒抜けで学習されてしまう。たぶんもう成り立たなくなると思う。
規模よりも機動力と隠密性が重要になる気がする。
nishio 超面白い考察、自分が体験から直接学習した「暗黙知」は、テキストから学んだ「形式知」と違ってAIを使う時代の差別化要因になる。僕が常々言ってる「みずからの目で見なければならない」と通底する。他の段落も面白い。
nishio.iconジェームズの視点からコメントして
claude.iconジェームズのプラグマティズムと多元主義の観点から見ると、あなたの分析はなかなか興味深いものがあります。
まず、生成AI時代の競争環境を「場」として捉える見方は、ジェームズの多元主義的世界観と共鳴するものがあります。ジェームズは、世界を単一の原理で説明しようとするのではなく、多様な要素の複雑な相互作用として見ることを重視しました。個々のプレイヤーの行動を離れて、全体としての「場」の動態に着目するというアプローチは、まさにプラグマティズム的な発想だと言えるでしょう。
また、現場の暗黙知を活用したゲリラ的戦術の重要性を指摘する点も、ジェームズの思想と通じるものがあります。プラグマティズムは、抽象的な理論よりも、具体的な経験から得られる実践知を重視します。AIによる画一的なアプローチに対して、現場の個別性に根ざした知恵を競争力の源泉とするという発想は、まさにプラグマティズム的だと言えます。
さらに、俊敏性や適応力を重視する姿勢も、ジェームズの思想と親和性があります。プラグマティズムは、固定的な教義に縛られるのではなく、状況の変化に応じて柔軟に信念を更新していくことを求めます。激変する環境においては、機動力を発揮し臨機応変に対応できる組織こそが生き残る、という予測は、まさにプラグマティズム的な発想だと言えるでしょう。
ただし、ジェームズは、多元性を認めつつも、それが相対主義に陥ることは戒めました。私たちは経験を通じて、より良い信念を形成していくことができる、というのがプラグマティズムの立場です。生成AI時代においても、個々のプレイヤーが自らの経験に基づいて、より適応的な戦略を模索し続けることが求められるでしょう。
このように、ジェームズのプラグマティズムと多元主義の観点からすると、あなたの分析は、生成AI時代の競争環境を見通す上で示唆に富むものだと言えます。ダイナミックに変化する「場」の中で、機動力と適応力を発揮できるプレイヤーが勝ち残る、というビジョンは、まさにプラグマティズム的な未来予測だと言えるのではないでしょうか。