日本におけるノストラダムス現象
ノストラダムスが「1999年七の月」に「恐怖の大王」によって人類が滅亡すると予言したと、信憑性を増すために創作された逸話などもまじえる形で紹介された五島勉の著書『ノストラダムスの大予言』が1973年に刊行され、ベストセラーとなったことで、彼の名は非常に有名になった。当時、素朴にこの予言を信じた若者も少なくなく、オウム真理教事件にも少なからず影響を与えたと指摘されている。実際、オウム真理教では信者獲得の為にノストラダムスの予言を解読したとした本を出版していた。 これ以降1999年まで、ほとんど毎年のようにノストラダムス関連書が出されるようになり、五島の最初の続編が出た1970年代末から80年代初頭、イラクによるクウェート侵攻があった1990年から1991年、そして1998年頃から1999年と、いくつか大きなブームもあった。特に1991年には、その年の東販調べベストセラーランキングの「新書・ノンフィクション」部門の上位三位をノストラダムス本が占めた。...
日本のノストラダムス現象は、英語圏、仏語圏、独語圏などに比べて極端に短期集中型であり(実質的に1973年から1999年に限られ、その間に200冊以上の関連書籍が刊行された)、刊行点数の割には、実証的な研究はもとより、欧米の信奉者の通説的な解釈すら十分に摂取されることがなかったという点で、特異なものである。
実存的リスクとかも、まともに考えてる人と、大量の考えずに騒ぐ人と、騒ぐ人にイラつく人の構図が起きる。